ロシア軍内部で銃乱射事件が発生、11人の兵士が死亡、15人が負傷
ロシア軍の施設で土曜日、銃乱射事件が起き、数多くの兵士が死亡した。
少なくとも11人の兵士が死亡
ロシア国防省の発表によれば、その事件が起きたのは10月15日、場所は南西部ベルゴロド州にある軍事訓練場だという。
またロシアのニュースサイト「バザ」は、銃撃事件が現地時間午前10時、射撃練習中に行われたと報じている。
ロシア国防省は、この事件で少なくとも11人の兵士が死亡し、15人が負傷したと報告している。(すでに22人が死亡したとの情報も)
The latest reports now say it was 3 Tajik soldiers who shot 22 Russian soldiers to death tonight at a Russian military base in Belgorod.
Apparently, the attack was preceded by a “religious dispute”. pic.twitter.com/yap6L1GZ42
— Visegrád 24 (@visegrad24) October 15, 2022
犯人は2人、事件後に射殺
犯人は2人おり、旧ソビエト連邦に属する国の出身とみられ、事件後に射殺されたという。(犯人は3人で、タジキスタン出身との情報もある)
ロシア国防省は、この事件を「テロ攻撃」と呼んでおり、ロシア国営のタス通信は、ロシア国防省の声明として、「2人のテロリストは応戦の結果、排除された」と報じている。
まだ犯人の動機などは明らかになっていない。しかし先日も、動員されたロシア人の兵士が、動員センターで上官を銃で殺害している。
今回の事件も、急な動員令の発令により、軍隊内で緊張が高まっていることが示唆されている。
訓練センターで兵士が自殺する例も
カザフスタンの首都・アスタナで行われた記者会見で、ロシアのプーチン大統領は、1万6000人の動員部隊がすでにウクライナで戦っており、22万2000人のロシア人が招集されていると明らかにした。
しかし現地報道によると、新たに動員された20人以上の兵士がすでにウクライナで戦って死亡しているという。
また、ウクライナへの派遣を待つ兵士たちが、訓練センターで劣悪な環境に置かれている様子を映したビデオも、複数出回っている。
しかも動員センターで兵士が死亡している例もあり、士気に深刻な問題があることが指摘されているそうだ。
実際にサンクトペテルブルク近郊の軍事基地では、訓練中に1人の男性が拳銃自殺をし、シベリアの基地でも、兵士が食堂で自らの喉を切り裂いたという。(了)
出典元:The Guardian:Eleven Russian soldiers killed in mass shooting by fellow volunteers(10/15)