タイ海軍の艦船が沈没、数十人の乗組員が行方不明【動画】
先日、タイ海軍の船が沈没し、現在行方不明となった乗組員の捜索活動が続けられている。
100人以上の乗組員を救助
沈没したのは、タイ海軍に所属する「HTMS Sukhothai」。この船は、タイ海軍が所有するコルベット(フリゲート艦よりも小さめの艦船)の7隻のうちの1つだったという。
12月18日、「HTMS Sukhothai」は強い風と波を受けて、船体が傾き、沈没。100人以上の乗組員が救助されたそうだ。
しかしまだ、数十人の乗組員が行方不明になっている。
[English] 18/12/2022
Breaking News
Royal Thai Navy HTMS Sukhothai Corvette of Ratanakosin Class sunk after storm in Gulf of Thailand.
On 18 December 2022 while on sea patrol approximately 20 miles from naval base. HTMS Sukhotai were hit by a massive storm which led— pic.twitter.com/le8AmGo0bF— Elizabeth Vstx (@EVostox) December 19, 2022
暴風雨が予想されていた
海軍の報道官・Pokkrong Monthatphalin氏の声明によれば、海水がパイプから船内に流れ込み、艦船の動力が遮断されたため、コントロールを失ったという。
その後、水が船体に流れ込み、「HTMS Sukhothai」は転覆しはじめたそうだ。
当時、「HTMS Sukhothai」はタイ中部のバンサパーン地区から約32キロ沖をパトロールしていたという。
しかしタイランド湾では暴風雨が予想されており、気象予報士も12月18日と19日に高波と大雨の警告を発し、その後フェリーの運航が停止された。
31人が救助を待っている
海軍は他の3隻の船と2機のヘリコプターで救助活動を開始。「HTMS Kraburi」という艦船が、午後11時半ごろに沈没する前の「HTMS Sukhothai」の近くに到着したという
海軍は当初、乗組員全員が無事とみられると発表していたが、その後フェイスブックで、19日午前の時点で31人が、まだ救助を待っているとの声明を発表している。
「HTMS Sukhothai」は各種ミサイル、艦砲、魚雷を装備しており、アメリカで建造された後、1987年に就役したそうだ。タイ海軍は他に6隻のコルベットを保有しており、そのうち3隻は現地で建造されたという。(了)
出典元:The Guardian:Thai warship sinks in heavy seas with dozens feared missing(12/19)