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ギリシャで列車が正面衝突、負傷者のため多くの人が献血に並ぶ

ギリシャで列車が正面衝突、負傷者のため多くの人が献血に並ぶ
YouTube/Guardian News

2月28日、ギリシャで大規模な列車事故が起きたが、負傷した人を救おうと、多くの市民が献血をするために並んだという。

 

36名が死亡し、約85人が負傷

 

その事故が起きたのは28日の午前0時前、場所は、アテネの北235マイル(約380km)にある町、テンペの谷付近とされている。

 

当時、アテネからテッサロニキへ向かっていた旅客列車と、テッサロニキからラリッサに向かう貨物列車は、同一線路上を走行しており、その後正面衝突したという。

 

衝突後、列車内では火災も発生。当時車内には350人以上の乗客と職員が乗っていたが、現時点で少なくとも36名が死亡、約85人が事故現場から最も近いラリッサの病院に運ばれたそうだ。(すでに40人以上が死亡したとの情報もある)

 

亡くなった人の多くは20代から30代の若者とされ、彼らは新型コロナの蔓延以来、初めてとなるアテネのカーニバルを見て戻ってくる途中だったと言われている。

 

数時間後に、多くの人が献血で並ぶ

 

この事故は、近年ギリシャで起きた最も大きな鉄道災害の1つとされ、多くの人々がショックを受けたという。

 

事故後、ギリシャの人道主義団体である「ヘレニック赤十字」は、地元の2つの病院と協力して、負傷者を助けるための緊急献血を実施。

 

すると会場となったラリッサの中央広場には、数時間のうちに、自発的に献血する人々が数多く並んだそうだ。

 

また前首相で現・野党党首のアレクシス・チプラス氏も、市内の総合病院の外で献血に参加したという。

 

 

この事故の後、コスタス・カラマンリス運輸相は辞任。「これほど悲劇的なことが起こった時、何事もなかったかのように(職務を)続けることは不可能だ」と述べた。

 

まだ事故の詳細な原因は分かっていない。しかし事故現場の自動信号が作動していなかったとも指摘されている。(了)

 

出典元:METRO:Hundreds rush to donate blood after Greece train crash kills at least 36(3/1)

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