インドで宗教儀式の山車を運んでいた4人が感電死、高圧電線に引っかかる
インドで、山車が高圧電線に引っかかり、運んでいた4人が感電死したという。
シーア派の大切な行事での事故
その事故が起きたのは7月29日、場所はインド中部のジャールカンド州にあるボカロ地区とされている。
当時、この地区では、イスラム教シーア派の大切な行事「アーシュラー」の行列が行われていたという。
午前6時頃、人々は「Tazia」と呼ばれる山車を担いで通りを進んでいたが、やがて1つの山車が電線に接触。これにより少なくとも4人が感電死し、7人が負傷した。その瞬間がこちら。
‘Tazia’ comes in contact with high-voltage tension wire during Muharram procession in Jharkhand’s Bokaro, resulting in a blast.
4 people were electrocuted, while 13 others have been injured in the incident.#Muharram #Jharkhand pic.twitter.com/9t42q2DJFT
— Vani Mehrotra (@vani_mehrotra) July 29, 2023
「アーシュラー」とは?
警察の発表によれば、この時一部の人が担いでいた金属棒が電線に触れたという。
そもそも今月はイスラム歴の1月にあたる「ムハッラム」月に入っており、「アーシュラー」とは7世紀に預言者ムハンマドの孫、フサインがウマイヤ朝の軍隊に殺され、殉教したことを記念する行事とされている。
また「Tazia」と呼ばれる山車は、イマーム・フサインの墓のミニチュアのレプリカで、主に竹で作られ、色とりどりの紙や布で装飾されているそうだ。
インドではこのような感電死が多く、公式データによると、毎年平均1万1000人近くが感電死しているという。(了)
出典元:MailOnline:Four people are electrocuted in India after Muslim religious procession bashes into high-voltage overhead cable(7/29)