募金箱からお金を盗んだ窃盗団は経験豊富なクライマー?難易度の高いルートから逃走【スイス】
スイスにある最も難易度の高い山のルートにある募金箱がこじ開けられ、現金が盗まれているのが発見された。
登山ルート保護のための募金箱
その募金箱は、スイスのLeukerbad村にあるGemmi峠へのルート上にあるという。
募金箱は、登山ルートを保護するため、地元の登山クラブが管理していたが、先日募金箱が叩き割られ、中に入っていた現金が盗まれたそうだ。
しかも「Via Ferrata」として知られるこの登山ルートは、スイスで最も難易度が高いとされ、経験豊富なクライマーしか登れないと考えられている。
最も難しいレベル5の登山ルート
この登山ルートは、最も難しいレベル5に分類され、垂直の岩肌にボルトで固定された梯子を登ったり、細い鋼鉄のケーブルで渓谷を渡ったりしなければならないという。
そのため登山者には本格的なクライミングが要求され、必要な登山用具をすべて装備しなければならず、犯人はさらに募金箱を無理やりこじ開けるための道具も持っていなければならない。
しかも犯人はお金を盗んだ後も、標高2941メートルのダウバーホルン山の頂上まで登り続けたと考えられている。
このため地元の登山クラブは、フェイスブックページにおいて「この人たちはどういう人たちなのだろう?」とコメントした。
盗まれた金額は6万円から8万円か?
実際にいくらの金額が盗まれたのかは明らかになっていないが、クラブ会員で山岳ガイドのリチャード・ヴェルレン氏は、少なくとも400~500スイス・フラン(約6万6000円~8万3000円)だろうと考えているという。
スイスでは、ハイキングコースや登山ルートの整備を自主的に行っており、そのような努力に対する寄付は、国民の多くから喜んで贈られるそうだ。
しかし近年、スイスではATMからの現金の盗難が多発しており、この3年間だけでも数百万フランが盗まれているという。(了)
出典元:BBC:High-altitude heist shocks Switzerland(8/26)