廃墟に残されたピアノを撮り続ける写真家、静謐の中で佇む姿が物悲しい
不思議と人を魅了する“廃墟”。時には建物の中に、かつて人が生活していた頃の名残が残されていることがある。
フランス人のRomain Thieryさんは、そんな廃墟に残されたピアノを撮影し続けている写真家だ。
「レクイエム・フォー・ピアノ」と名付けられたシリーズ
「レクイエム・フォー・ピアノ(ピアノのための鎮魂歌)」と名付けられたシリーズがこちらだ。
その音色でかつては人々を楽しませていたであろうピアノは、どことなく寂しげでありながら、今にも音を奏でそうな凄みも感じさせる。
ピアニストでもある写真家
写真家であった母親の影響で、カメラに興味を持つようになったというRomain Thieryさんは、5歳からピアノを弾き続けているピアニストでもある。
「レクイエム・フォー・ピアノ(ピアノのための鎮魂歌)」を始めたきっかけは、Thieryさんが、南仏にある城の廃墟で、置き去りにされたピアノを見つけたこと。ヨーロッパ中の廃墟に取り残されたピアノの姿を、写真に収めることが自分の使命だと感じるようになったそうだ。
彼の作品は、国内外で数々の賞を受賞。また、ヨーロッパ各国やアメリカ、イスラエルなどで個展を開いており、世界各国から注目を集めている写真家だ。
出典元:Romain Thiery