「ゲームで死ねば自分も死ぬ…」人間を殺せるVRヘッドセットを開発か?
ある開発者が、装着した人間を殺せるVR(バーチャルリアリティ)のヘッドセット(ゴーグルやマイク、イヤホンなどがセットになったもの)を作り上げたと主張している。
ユーザーの脳を瞬時に破壊する
その開発者とは、パルマー・ラッキー(Palmer Luckey)氏(30)だ。
彼によれば、開発した「NerveGear」のヘッドセットは、誰かがそれを使っているゲームやバーチャルリアリティの体験中に死んだら、現実でも死ぬように設計されているという。
このヘッドセットには、バイザーの上に配置された3つの爆発チャージモジュールが装備されているそうだ。
このため、バーチャルリアリティのゲームなどを体験中に、死亡した場合、このモジュールが起動し、「ユーザーの脳を瞬時に破壊する」ようにプログラムすることが可能になっているという。
If you die in the game, you die in real life if you wear the headset that Oculus founder Palmer Luckey created in honor of Sword Art Online. pic.twitter.com/maCFMroD5B
— IGN (@IGN) November 8, 2022
VR企業「Oculus」を設立
ラッキー氏は、VR企業「Oculus」を設立し、2014年には自分の会社をフェイスブックに20億ドル(約3000億ドル)で売却した人物だ。
その後、フェイスブックはMetaと改名。「Oculus」のヘッドセットを使って、メタバースへ進出することになる。
ラッキー氏は5年前に「Oculus」を去って以来、主流のVRゲーム開発から手を引いており、「NerveGear」もまだ個人的なプロジェクトの段階だという。
まだ自分でも試していない
人を殺せるヘッドセットは、今のところ純粋に展示用モデルとして作られただけで、実際にメタバースに組み込まれているわけではない。
しかも現在の状態では「さまざまな不具合が発生し、誤ったタイミングでユーザーを死なせてしまう可能性がある」という。そのため当然のことながら、ラッキー氏自身も、まだ試していないそうだ。
ラッキー氏は、『ソードアート・オンライン』というアニメに触発され、このヘッドセットを開発したと認めている。(了)
出典元:Sky News:Oculus creator Palmer Luckey says his new virtual reality headset can actually kill you(11/8)