オーストラリアで生命の危機に陥ったネコ、ワンコの血を輸血して救われる
毒を食べて命の失われかけたネコが、ワンコの献血によって救われるという出来事が、オーストラリアで起きた。
選択肢は「犬の血液」しかなかった
そのネコとは南部ビクトリア州の街、Winchelseaに住む18カ月のオスの「Rex」。
ロシアン・ブルーの「Rex」はある日、毒が含まれたネズミ用のエサを食べてしまい、動物専門のU-Vet Werribee病院へ運ばれたという。
その時、「Rex」は内出血を起こしており、緊急に輸血が必要な状態だったそうだ。
しかしすぐにネコの血を提供してくれるドナーはおらず、もはや選択肢は病院にいたワンコ、グレイハウンドの「Alice」の血を使うしか残されていなかった。
https://twitter.com/letbirdsflyfree/status/1011949408819089409
後日、ネコの血を再び輸血される
そのため獣医はやむなく「Alice」の体から血液を採取。それを「Rex」へと輸血したという。
それから数日後、ネコの免疫システムが犬の血液を破壊してしまうため、「Rex」には同じ種であるネコの血を使い、再び輸血が行われたそうだ。
その結果、「Rex」の命は救われることに。飼い主のMeagan Mccartneyさんも、9NEWSの取材に対し「Rexは完璧なまでに元気になっています」と語っている。
必要とされている動物の献血
このようなことが可能だったとは意外だが、現在Werribee動物病院では緊急時に備えて、血液バンクに提供してくれるネコのドナーを求めているという。
献血できるネコの条件は、おとなしい気性で、年齢は1歳から5歳まで。体重が4kg以上あり、健康体で最新の予防接種を受けていることとしている。
そして1回の献血で、2匹の命を救うことができ、血液を必要としているどんな動物にも用意できるそうだ。(了)
出典元:9NEWS:Greyhound blood saves sick cat’s life(6/27)
出典元:MailOnline:Help meowt! Greyhound called Alice saves Rex the cat’s life by donating him blood after the moggy accidentally ate a fatal dose of rat poison(6/27)