シンガポールの上空で眩い輝きを放つ、虹色に染められた雲が美しい
虹色に輝く美しい雲がシンガポールで多くの人に目撃され、話題となっている。
●「環水平アーク」と呼ばれる現象
英紙DailyMailによれば、この雲が現れたのはシンガポールの北東地区で、2月20日の夕方5時頃に15分間だけ眩い輝きを放ち続けたという。
その光は非常に明るく、目撃した人の多くが最初はUFOではないかと疑ったそうだ。
これはいわゆる「環水平アーク(弧)」と呼ばれる大気光学現象とされている。
高高度の水平な薄雲に含まれる氷の結晶がプリズムの役割を果たし、太陽の光を屈折させて虹色の輝きを放つという。
●無数の光が輝きを放っていた
目撃した1人、ペットスタイリストのBernard Ongさんは、フェイスブックで次のように述べている。
「私はこれほど美しい大自然の景色を見たことがありません、これは本当に驚くべきものでした。それはとても明るかった。誰かが言っていました、これはまるでUFOみたいだと」
また学生のNatalie Claudia Wongさんもフェイスブックで、次のようにコメントしている。
「私がこの美しい雲と無数の光に驚かされた時には、ちょうどバス停に向かって歩いていました。それらは輝きを放っていました。これは私が見た中で最も美しいものです。私はフェイスブックを開き、自分が見たその瞬間をライブでシェアしました」
その動画がこちら。
●ヨーロッパで目撃されるのは珍しい
実はこのような「環水平アーク」はこれまでにも数多く目撃されているが、地球上での位置によって現れやすい地域と、そうでない場所があるようだ。
The Weather Networkの気象学者であるDayna Vetteseさんは、2年前のDailyMailの取材に対し「北米では夏の間、このタイプの虹をよく見ることができます。しかしヨーロッパのような場所では、このアークはとてもレアなものです」と語っている。
今回の雲はまるで絵画のような美しさを放っているが、これは貴重な光景と言えるかもしれない。(了)
出展元:DailyMail:Extremely rare ‘fire rainbow’ that makes the sky look like it’s burning is spotted in Singapore(2/12)