タイでゾウが奇跡の出産、非常に珍しい双子が誕生
タイで、ゾウが双子を出産し、飼育員は「奇跡」だと呼んでいるという。
オスとメスの赤ちゃんが誕生
赤ちゃんを産んだのは、36歳になる母親ゾウの「チャムチュリ」だ。
「アユタヤ・エレファント・パレス&ロイヤル・クラーク」で飼育されている「チャムチュリ」は6月7日、最初にオスの赤ちゃんを出産したという。
飼育員らは、これにより出産が終わったと考えていたが、その後、「チャムチュリ」が2頭目となるメスの赤ちゃんも出産したため、驚いたそうだ。
しかも2頭目の出産で「チャムチュリ」はパニックに陥り、飼育員は母親がメスの赤ちゃんを踏みつけないように押さえなければならなかったという。この混乱で飼育員の1人が負傷したそうだ。
双子の出産はわずか1%
研究機関「セーブ・ザ・エレファンツ」によると、ゾウの出産のわずか1%しか双子は生まれず、オスとメスの出産になると、さらに稀だという。
獣医師のラードソンタレ・ミーパンさんも「私たちはずっとゾウの双子を見たいと思っていましたが、めったに起こらないので、誰もが見られるわけではないのです」と語っている。
国民の大半が仏教徒であるタイでは、ゾウは神聖な動物とみなされ、国のシンボルにもなっている。
メスの子象は通常より少し小さく、体重は55kg。このため母親の乳を飲む時には、台に乗らなければならない。オスの赤ちゃんは体重が60kgだとされている。
タイの慣習に従い、生まれた2頭の赤ちゃんには、生後7日で名前が付けられるという。(了)
出典元:BBC:Rare twin elephants born in Thailand ‘miracle’(5/14)