ミツバチ減少阻止のため、フランスで創作されたハチ・インフルエンサーが可愛い
植物の受粉に重要な役割を果たすミツバチが、近年急激に減少し、世界的な問題となっている。ミツバチがいないと植物は実をつけることができず、果物や野菜などの生産量に深刻な影響を与えることになる。
フランスの公的財団である「フランス財団(Fondation de France)」は、こうしたハチの減少を阻止するために、架空のミツバチのキャラクターを創作し、インスタグラムを始めた。
フォロワー12万7000人、さらに増加中
コンピュータグラフィックスで生成されたそのハチの名前は、英語の蜂=Beeの発音を取った「B」。フランス財団は「世界初のハチ・インフルエンサー」と紹介している。
人間のインフルエンサーたちと同様に、自然の中でヨガのポーズを取ったり、バスタブに浸かって長い足を見せびらかしたり、モンマルトルの丘で夕日を眺めたりしているハチの姿には、ほのかなユーモアと可愛らしさが感じられる。
ハチ・インフルエンサー「B」のフォロワーは、現在約12万7000人。今年4月に開始して以来、フォロワーはコンスタントに増え続けているとのこと。
広告収入を全てミツバチ保護基金に寄付
フランス財団がハチ・インフルエンサー「B」を創作したのは、単に人を面白がらせるのが目的ではない。
同財団は「B」のフォロワーをさらに増やし、「B」をサポートするスポンサー企業の獲得を狙っている。その後は、「B」にスポンサー企業のブランドを広告させ、そこから得た広告収入を全てミツバチ保護基金「Bee Fund」に寄付する予定だ。
インスタグラムの投稿文を読むと、ハチの減少はチョコレートやアイスクリーム、コーヒー、ブロッコリー、そして服の生地になる綿などの生産を減らしてしまうそうだ。財団は、こういった業種からの協賛を狙っているらしい。
ある投稿で、ハチの「B」はこんなことを書いている。
私たちハチは、みなさんが毎日使うほとんどのものを、裏から支えている。そして、毎年24%のハチが死んでいる。それはハチにとって悲しいだけでなく、人間のみなさんにも悲しいこと。だって、チョコレートが存在しない世界が来るわけだから。
(了)
出典元:boredpanda:The World’s First Bee Influencer Is Trying To Raise Funds To Save Her Species(10/31)
出典元:Bee Fund