インドでクレーターにできた湖が一晩でピンクに変色、人々もびっくり
インドでクレーターにできた湖の色が一晩でピンク色に変わるという、不可解な現象が確認された。
隕石が落下してできた湖
その湖とは、インド西部マハーラーシュトラ州にある「Lonar湖」だ。
この湖はムンバイから500km離れた人気スポットで、約5万年前に隕石が地表に落下し、クレーターに水が溜まってできたと考えられている。
そしてこれまでは緑色の水を湛えていたのだが、先日一晩でピンク色に染まったという。
それらの写真はネットにも投稿され、インドでも注目を集めることに。
#LonarLake also known as #Lonarcrater turns PINK due to high #Salinity and action of #algae but it needs to be confirmed.
Geo heritage monument located in #buldana district, #Maharastra
52000 years old #LonarLake was created by an #Asteroid collision. pic.twitter.com/rCuMqEoWlU
— Ajeet Kumar🇮🇳 (@Ajeet_Kumar7) June 12, 2020
Lonar Lake, the lake inside the Lonar Impact Crater in India, has recently turned red due to a micro-organism bloom:https://t.co/4dzCOkgRKS
Here are two @CopernicusEU #Sentinel images, one from this morning (r) and one from a year ago (l), showing the dramatic colour change: pic.twitter.com/xqY55kZpL6— Dr Marco Langbroek (@Marco_Langbroek) June 11, 2020
以前も変色したが、これほどでは
地質学者のGajanan Kharat氏によれば、この「Lonar湖」の水は以前にも変色したことがあるが、これほど鮮明に色が変わったことはないという。
また今年、湖の水位が劇的に低下するに従い、塩分濃度も増加。さらに気温が暖かくなったため、藻類が過剰に成長しているそうだ。
そしてこの藻類は気温が上昇するに伴い、赤く変色するため、湖の色も一晩でピンク色に染まったと考えられている。
森林局の職員は、湖の変色の正確な原因を突き止めるために、すでに水のサンプルを回収しているとか。
また新型コロナによるロックダウンのために、工場や会社が閉鎖され、大気汚染の酷かったインドの空に青空が戻ったこともあり、これも湖に影響を及ぼしたとの憶測も流れているという。
しかしBabasaheb Ambedkar大学のMadan Suryavashi氏は、湖のこの変化について、ロックダウンなどの人間の活動による影響はあまりないのではないか、と述べている。(了)
出典元:Science Alert:A Meteorite Crater Lake in India Just Mysteriously Changed Colour Overnight(6/12)