静岡県の飼育施設からサーバルキャットが脱走、一体どんな動物?【動画】
静岡県の飼育施設から、サーバルキャットが逃げ出したとして、付近の住民に「むやみに近づかないよう」注意が呼びかけられている。
女性が許可を受けて飼育
29日に静岡市動物指導センターが発表した内容によれば、ネコ科動物のサーバルキャット1頭が同市葵区東の飼育施設から脱走したという。
逃げ出したのは1歳のオス。茶に黒のヒョウ柄で、体長70センチ、体重10キロ。同センターは、女性が許可を受けて、繁殖用に飼育していたと伝えている。
27日午前7時ごろ、興奮していたため、女性が様子を見に入ったところ、檻から逃げ出したのを発見。同日、警察に届けたそうだ。
6月 27 日(土)AMに、葵区東で、個人が所有するサーバルキャット(ネコ科 特定動物)が飼養施設から逃げ、行方不明となっております。
目撃した場合は、無理に追いかけたりせず下記までご連絡ください。静岡市動物指導センター ℡ 278-6409
(平日 8:30~17:15)https://t.co/adXDSEBEGv pic.twitter.com/TlGtIAvcls— 静岡市 (@shizuokashikoho) June 29, 2020
サーバルキャットは特定動物として動物愛護法により、人に危害を加える可能性があるとされているため、市の担当者は「見つけて、つい近づきたくなっても不用意に近づかないで」と話している。下の動画は多摩動物園での様子。
サーバルキャットとはどんな動物?
サーバルキャットは主に、サハラ砂漠以南のアフリカ大陸に分布していると言われ、サバンナや草原・森林などで生息し、沼沢地や河川の周りを好むという。
ネズミなどを含む小型哺乳類や鳥類などを食べ、爬虫類やカエルなどの両生類、魚類、昆虫を捕食する例もあるそうだ。夜行性だが昼間に活動することもあるとか。下はアメリカ、サンディエゴ動物園で撮影された「サーバルキャット」。
以前は人間の食用として、または毛皮が利用されたこともあるようだ。家畜を襲って大きな被害を出すことはほとんどないが、時折羊や山羊の子供を襲うことがあり、このため害獣とみなされたこともあるという。
体色や斑点の模様などの違いからさまざまな亜種が存在するとされている。日本では「レプタイルルス・セルヴァル(サーバル)」として、特定動物に指定され、愛玩目的の飼育は禁止されている。(了)
出典元:朝日新聞:サーバルキャット、興奮した後脱走 「けもフレ」で人気(6/29)