ライオンが雪遊び、喜んで走り回る珍しい場面が撮影された
ライオンといえば、灼熱のサバンナでいつも寝そべっているようなイメージがあるのではないだろうか。だが、そのイメージを全く裏切るような動画が公開されている。
雪の中を犬のように走り回る4匹
アメリカ・コロラド州デンバー市は先週、過去20年間で最大規模の雪嵐に見舞われ、 70cm近い積雪となった。
市内にあるデンバー動物園はその間閉園となり、嵐が去った3月15日、職員総出で建物の雪下ろし。落雪の危険を無くしたうえで、厩舎に閉じ込められていた動物たちを外に出し、久しぶりに運動させた。普段は雪と馴染みのないライオンやハイエナたちは、こうして雪を体験することになった。
動物園によると、厩舎から出されたライオンやハイエナ、リカオンたちは「勇敢にも周囲の雪を調査し始めた」そうだ。その動画がFacebookやTwitterに投稿されている。最初に映っているのはリカオン(アフリカに分布する大型のイヌ科の動物)で、恐る恐るといった感じで雪の臭いを嗅いでいる。その後は、元気一杯に走り回る4匹のライオンの姿だ。
After our keepers got the lion’s share of a workout making Benson Predator Ridge safe, some of our residents felt brave enough to leave their heated rooms to inspect their surroundings. Lions spend most of their day finding ways to keep cool, so our actually lions love the snow! pic.twitter.com/sR5qB0GNXh
— Denver Zoo (@DenverZoo) March 15, 2021
3月16日に投稿されたこの珍しい動画は、Facebookにおいて、その後2日間で約50万回も再生された。
雪の冷たさが運動にちょうどいい
雪の中を楽しそうに駆け回るライオン、というのは意外だが、理屈には合っているらしい。デンバー動物園はFacebookの投稿でこう説明している。
アフリカでは、ライオンは日中いつも暑さをしのぎ、体温を上げないように、動くのを我慢しています。なので、驚くかもしれませんが、この4匹は雪がとても気に入ったのですね。体をオーバーヒートさせずに、思い切り運動できるからです。
また、厩舎は暖房されており、寒くなればいつでも暖かい石の上に寝そべることができるそう。
海外メディアによると、デンバー動物園では今も雪下ろしや除雪作業が続けられており、開園はまだ先になる見込み。雪と戯れるライオンの姿は、動画でしか見れない貴重なものになりそうだ。(了)
出典元:Express & Star:Lions make most of snow day after historic storm(3/18)
出典元:People:Denver Zoo Lions Playfully Dash Through Two Feet of Snow Left Behind by Colorado Storm(3/16)