【動画】街のイルミネーションを見に行けないあなたに! 深海をただよう美しいクラゲ
街がイルミネーションに彩られる冬。興味はあるけれど、人混みが苦手な方、一緒に行く相手がいない方に、ぜひおすすめしたい美しい動画がある。
撮影されたのは街中ではなく、深海。キラキラと輝くのはLEDではなく1匹のクラゲだ。
深海の花火と呼ばれたクラゲ
まずは美しい動画を見て欲しい。
この動画の主人公は、ハリトレフス・マッシー(Halitrephes maasi)というクラゲだ。テングクラゲ属(Halicreas)の生き物で、生息地を含む詳細はまだ明らかにはなっていない。
ゼリー状のドームの中央から放射線状に並んでいる管は、栄養素が移動する管だという。
動画のタイトルに「深海の花火」とつけられているのも納得の華やかさだが、ライトを消すと暗闇に溶け込んでしまったとのこと。体表が光を反射する物質だったため、深海の花火のような美しい光景となっていたようだ。
つまり、動画に収められた光景は、ライトという人工物が生み出したもので、自然界には存在しないものであった。
海洋調査船が撮影
この動画は水深1225メートル付近で撮影されたもの。2018年に海洋調査を行っている「Ocean Exploration Trust」の、 E/Vノーチラス号のカメラに収められたものだ。
この動画は、今までに266万回以上再生されており、日本のテレビにも取り上げられたことがあるので、見たことのある人も多いのではないだろうか。
この映像が撮影されたのは、メキシコのバハ・カリフォルニア沖に浮かぶレビジャヒヘド諸島の近くだ。自然豊かな場所であり、世界遺産そして海洋保護区に指定されている。(了)
参考:NAUTILUS LIVE「A Burst of Deep Sea Fireworks: Halitrephes Jelly」