トルコ・シリア大地震の予兆を鳥たちが感知か?夜空を無数に飛び交う【動画】
トルコとシリアを襲ったM7.8の大地震。この地震の前に、人々は動物たちが奇妙な行動をとっていたと主張しているという。
鳥が飛び交う複数の動画
実際SNSにも、まだ暗い空を無数の鳥たちが鳴きながら、飛んでいる動画が浮上している。
その映像には、地震前に多くの鳥たちが、街灯の明かりがともった町の建物の間を飛び交う様子が映っていた。
映像では少し明るく映っているが、今回地震が発生したのは午前4時。その時間、空は真っ暗だったはずで、街灯があったとしても、これだけ多くの鳥が飛行するのは、確かに普通ではありえない。下がその動画になる。
This is how birds sounded before Earthquake in #Turkey #earthquakeinturkey pic.twitter.com/yAThmFzpCf
— suri! (@suribabupk) February 7, 2023
お知らせ:以前ここに、2つ目の動画を掲載しましたが、これは過去にアメリカで撮影されたものだと分かり、削除いたしました。お詫びして、訂正させていただきます。
2種類の地震波、P波とS波
昔から、動物たちが人間よりも前に、地震を感知できると言われてきたが、そのことについてアメリカの有力紙「ワシントン・ポスト」が記事を投稿している。
アメリカ地質調査所によれば、そもそも地震発生前における動物の異常行動は、2種類の地震波の違いによって説明されるという。
まずP波(Primary:最初)は、地震から最初に発生する地震波で、震源地から毎秒数キロの速さで伝わるそうだ。
P波の後には、より強いS波(Secondary:二番目)が続き、地面を揺らす。これらの地震波と動物との関係について、アメリカ地質調査所のガイダンスでは、次のように説明しているという。
「震源から最も速く伝わり、より大きなS波の前に到達する、小さなP波に気づく人間はほとんどいない。しかし、より鋭い感覚を持つ多くの動物は、S波が到達する数秒前に、P波を感じることができる」
地震学機器によって検出され分析された最初の揺れは、早期警報システムによって地震を予測するためにも使われているという。日本の緊急地震速報も、P波を検知して、発信していると言われている。
しかし何千年も前から、動物が地震の起きる数分前、数時間前に感知しているように見えるという逸話も残されているそうだ。(了)
出典元:Washington Post:Did animals in Turkey, Syria sense the quake early? Here’s the science.(2/7)