カリフォルニア州の「デス・バレー」に巨大な湖が誕生、極めて珍しい現象
世界で最も乾燥した場所の1つとされている、アメリカの「デス・バレー」に湖が誕生した。
ハリケーンが雨をもたらす
「デス・バレー」はカリフォルニア州東部(一部はネバダ州)にあり、モハーベ砂漠の北に位置する乾燥した盆地とされている。
しかし今年8月、この地を「ハリケーン・ヒラリー」が襲い、「デス・バレー国立公園」に降雨をもたらしたという。
そして嵐から1カ月後、公園内の最も低い地点となるバッドウォーター・ベイスンの塩原に、湖が出現したそうだ。
その後、公園関係者はボートに乗り込み、湖の深さが約1フィート(0.3メートル)になっていることを確認。現在は水位がやや下がっているが、それでも湖は残っているという。
Death Valley was incredible as usual, but extra incredible this week. Lake Manly used to be a GIANT lake that filled up Death Valley. It dried up thousands of years ago. Every once in a while, it gets a little water accumulation when it floods. Right now, it’s a pretty decently… pic.twitter.com/0sQvw24dqs
— Paul Frederiksen (@iamdesertpaul) October 25, 2023
#Photos: Sprawling lake greets visitors as #DeathValley park reopens
Year’s worth of rain forced the iconic desert park’s closure for eight weekshttps://t.co/nGoITEnbGp pic.twitter.com/qHPlGYycIn
— Gulf News (@gulf_news) October 23, 2023
「間違いなく稀で特別な出来事」
実は、「デス・バレー」では2019年にも、長さ16kmに及ぶ水域が形成されたという。
しかし「デス・バレー国立公園」の広報担当者アビー・ワインズ氏はCNNに対し、「これは間違いなく稀で特別な出来事だ」とし、「(ハリケーン・ヒラリーのような)この種の降水現象は10年に1回程度しか起こらない」と述べている。
国立公園局によると、「ハリケーン・ヒラリー」が「デス・バレー」に到達した時、5.6cmの雨が観測され、2022年に観測された4.3cmの記録を破ったという。
ワインズ氏は、湖が11月まで続く可能性があるとし、次のように述べている。
「(ヒラリーからの)雨は多かったし、たとえ砂漠であっても、その水がすべて蒸発するまでにはしばらく時間がかかるでしょう」(了)
出典元:Livescience:Rare lake forms in Death Valley(10/26)