熊本市議会の「のど飴騒動」を2つの大手海外メディアが報道、大きな注目を集める
「お騒がせ」が枕詞になりつつある“熊本市議会”。9月28日には、のど飴を口に含んだまま演壇に立った女性議員が、ほかの議員たちから非難をうけ、懲罰動議にまで発展して議会が8時間も伸びる騒動があった。
懲罰を受けた緒方夕佳議員は、2017年11月に乳児を議会に同伴して退席させられたことで、全国的に議論を巻き起こした議員だ。
のど飴騒動については、Twitter上にて「パワハラ」「いじめ」「何が問題なのかさっぱりわからない」などの懲罰への批判の声と、「咳き込むのを予防するためなら事前に許可を取るべき」「常識のない人」といった緒方議員への批判の声の両方があがっている。
この騒動は、海を越えて海外でも取り上げられた。
緒方議員の声とともにThe Guardian紙が取り上げた
The Guardian紙はのど飴が懲罰動議に発展した理由を、「飲食禁止のルールはない」としたうえで、「『品位の尊重』に触れていると批判が出た」と説明している。
また、「口の中にのど飴を入れて質問をするなんて、責任のある大人として受け入れられない」「自分の非を認めるべきだ」という熊本市の大西一史市長の声を紹介した。
同紙ではこの件についての緒方議員の下記のような見解も取り上げている。
市議会議員の多くは、時代遅れな考えが世間に広がり、批判を受けたことを不服に思っているのです。あの一件以降、市議会議員の多くは、私がわがままで理不尽な人物であると印象付けようとしています。
Japanese politician in baby row thrown out again – for sucking cough drop https://t.co/fJJF3YmhDf
— The Guardian (@guardian) October 1, 2018
テレグラフ紙「男女平等が遅れていることで有名な日本」
テレグラフ紙は、緒方議員が乳児同伴で議会に出席した際に退席させられた昨年の出来事を、赤線で強調して紹介している。
日本を「職場での男女平等が、ほかの先進国と比べて遅れていることで有名」と表現。「特に日本の政治は、男性によって支配されていることで知られてきた」と書かれている。
大きな反響が
The Guardian紙の記事は同紙の「よく読まれている記事」の上位10記事に取り上げられた。
日本時間10月2日の午後12時の時点では、第6位となっている。
またTwitter上には「のど飴や乳児が問題なんじゃない。ずうずうしい女性を取り締まっているんだ」「恥ずかしいいじめ」「ちょっと待って、なんだって?」など、疑問や批判の声が投稿されている。(了)
出典元:The Guardian「Japanese politician in baby row thrown out again – for sucking cough drop」(10/1)
出典元:Telegraph「Japanese politician kicked out of meeting for sucking cough drops」(10/1)
出典元:朝日新聞「「のどあめ」なめて登壇、懲罰動議に発展 熊本市議会」(9/28)
出典元:#緒方夕佳