フランスの人工衛星が将来、マシンガンやレーザーを搭載か、軍が計画を発表
フランス軍が次世代の人工衛星などに武器を取り付けるよう、取り組む方針を打ち出した。
宇宙軍に5100億円を投入
7月の終わり、フランスのマクロン大統領は、宇宙軍の創設を発表。
地球を回っている自国の人工衛星などを保護するため、2025年までにこのプログラムのため、40億ポンド(約5100億円)を投入すると約束した。
さらにフランスのFlorence Parly防衛大臣は、海軍によって運営されている軍事通信衛星をアップグレードしたいと語っている。
サブマシンガンやレーザーを搭載
このアップグレードに関し、フランス軍は敵国の乗り物などを特定するため、次世代の人工衛星にカメラを装着させたいと望んでいるという。
またこれらが加えられた後には、宇宙空間にある非友好的な物体を破壊するため、もしくは機能を停止させるため、人工衛星にサブマシンガンやレーザーを搭載したいと考えているそうだ。
さらにフランスの防衛大臣は、無数のナノ・サテライトで戦略的な機器を防衛することも検討しているとか。
条約や法律の改正が必要
フランス政府は2030年までに技術を向上させ、これらのシステムを運用したいと望んでいるという。その上で、Parly大臣は次のように述べた。
「強化された宇宙軍を持つことは、絶対に不可欠です。危険に晒されているのは、宇宙空間における私たちの分析やアクセス、行動の自由なのです」
ただし人工衛星などに武器を搭載させるには、法的な整備も必要となってくる。
宇宙でのオペレーションに関する2008年の法律では、自己防衛とはいえ、敵の衛星を破壊することは禁止されているという。
このため国会議員らは、1967年に宇宙の探査・利用の自由、領有の禁止、平和利用を原則として結ばれた宇宙条約、つまり衛星軌道上における大量破壊を行う武器の設置を禁じる条約の全てではなく、その一部を変更したいと考えているそうだ。(了)
出典元:Mirror:France unveils plans to mount machine guns and lasers on its satellites(8/6)
出典元:THE VERGE:France wants to arm satellites with guns and lasers by 2030(7/28)