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英政府、イベントにおけるワクチン・パスポートの提出を義務化せず

英政府、イベントにおけるワクチン・パスポートの提出を義務化せず
flickr_Marco Verch Professional Photographer

イギリスで、新型コロナワクチンを接種したことを示す「パスポート」の計画が、白紙撤回された。

 

イベントでのパスポート提出義務はなし

 

イギリスでは、人々がイベントなどに参加する場合、「ワクチン・パスポート」の提示を義務化することが検討されてきたという。

 

しかしボリス・ジョンソン首相は官邸での記者会見で「自国内で、ワクチン・パスポートを義務化する計画はない」と明言した。

 

その上で「企業やイベントでは確かに証明書を活用することができ、NHS(国民保健サービス)のアプリではCovid19の状態を示す1つの方法として、『Covidパス』を提供していますが、イベントや開催地に入るための条件としての証明書は、今後も要求されることはないでしょう」と述べている。

 

レストランでの「パスポート計画」もすでに中止

 

イギリス政府は、これまでもフェスティバルやスポーツイベントで、人々にワクチンの接種状況を証明させることを強制させるかどうか、考えてきたという。

 

しかし人々がパブ(居酒屋)やレストランを訪れる時に、ワクチン・パスポートを見せるという計画が、すでに機能しないものとして、却下されてきたそうだ。

 

また「ワクチン・パスポート」の導入は、プライバシーの保護活動家や企業からも「実行することは困難だ」と批判されてきた。

 

35万人分の反対署名も届く

 

もっともイベントの主催者などは今後も、新型コロナに感染してないことを保証するために、人々にワクチン接種の証明や検査結果が陰性であることを求めるなど、独自の入場条件を設定することができる。ただ、少なくとも法律で求められることはなくなった。

 

実は今年の初めには、「ワクチン・パスポート」の導入に反対する請願書が、政府のウェブサイトに35万人分以上送られ、3月には下院でも審議されたという。

 

またイギリスではすでに、NHSアプリを使って、ワクチン接種の証明、検査が陰性であること、または最近Covid19から回復したことを示す「Covidパス」をダウンロードすることができるそうだ。(了)

 

 

出典元:METRO:Plans to make people show vaccine passports at events officially scrapped(7/5)

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