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ジェット噴射で火を消す、最強の消防車「Big Wind」が凄い

ジェット噴射で火を消す、最強の消防車「Big Wind」が凄い
Facebook/MOL Group Careers

超音速戦闘機のジェットエンジンで火を消すという、とんでもない発想の消防車が実在するのをご存知だろうか。

 

ハンガリーの原油採掘会社「MB Drilling」が製造した「Big Wind」がそれだ。ビッグ・ウインドの名の通り、ものすごい風で火を吹き消してしまう。

 

超音速戦闘機のジェットを2基搭載

 

「Big Wind」は、中古品を再利用して作られたと言っていい。胴体はソビエト製の戦車。回転する砲台には大砲ではなく、超音速戦闘機「ミグ-21」のジェットエンジンが2基、逆向きに取り付けられている。

 

YouTube/Extreme World

 

このエンジンからは、1秒間に4591立方フィート(約130立方メートル)の空気が噴射され、その速度は770mph(時速約1239km)にもなるそうだ。

 

こんなもので普通の火事を消したら、家が吹き飛んでしまうだろう。だが、「Big Wind」は油田火災用の消防車なのだ。ノズルからの放水とともに、巨大な炎に向けてジェットを噴射して、一気に消してしまう。その様子をYouTubeで見ることができる。

 

 

湾岸戦争の油田火災で活躍

 

それにしても、ジェットエンジンで火を消そうなどというアイディアは、どこから出て来たのだろう?

 

「Big Wind」を紹介している海外メディアによれば、ソビエトでは戦闘機ミグ15(ミグ21より古いもの)のジェットエンジンを大型トラックに据え付けて、油田火災を消火したり、滑走路の雪を吹き飛ばしたりしていたそうだ。「Big Wind」を作ったMB Drilling社のエンジニアたちは、そのアイディアを発展させたとのこと。

 

本来「Big Wind」の任務は、ハンガリー国内にある油田の消火だったらしい。だが、湾岸戦争の時にはクウェートに出動し、イラク軍が火を放った油田の消火にあたったと報じられている。

 

現在は、ハンガリーの巨大石油企業「MOL Group」の油田消防車として、いざという時に備えているそうだ。(了)

 

出典元:Odditycentral:Big Wind – Probably the Most Powerful Firetruck Ever Built(6/15)

出典元:Car and Driver:Stilling The Fires of War(2001/6/1)

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