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イタリアで発見され、研究者も困惑していた化石が、実は偽物だったと明らかにされた。

重要な発見と考えられてきた

その化石は、体長約20cmのトカゲに似た姿をしており、1931年にイタリアのアルプスで発見されたという。

その後、この恐竜は「Tridentinosaurus antiquus」と名付けられ、爬虫類がどのように進化したのかを解明するのに役立つ重要な発見だと考えられてきた。

しかし先日、アイルランドとイタリアの研究チームが調べたところ、この化石が偽物であることが判明したそうだ。

Misterio resuelto: el reptil fósil más antiguo de los Alpes, que se creía que conservaba tejidos blandos de hace 280 millones de años, es una falsificación.
🦎Un análisis paleontológico demuestra que el fósil del ‘Tridentinosaurus antiquus’, que fue descubierto en los Alpes… pic.twitter.com/d0Ni7KqkVw

— Enrique Coperías (@CienciaDelCope) February 17, 2024

炭化した皮膚組織と考えられていた

「Tridentinosaurus」の黒い皮膚のようなものは、炭化のプロセスをたどったと考えられ、植物では一般的だが、動物では稀だとして、注目を集めていたという。

しかし多くの古生物学者は、この爬虫類がどの種類に属し、またどのようにして良い保存状態になったのか、疑問を抱いていたそうだ。

そこでアイルランドとイタリアの研究チームは、顕微鏡で分析。コーティングの下にあると思われた軟組織を調べたところ、素材の肌理の細かさや組成が、本物とは異なることが明らかになった。

しかもその後、この化石が、トカゲの形をした岩の表面に、黒い塗料が塗られただけのものだと判明したという。

イタリア・南チロル自然科学博物館の古植物学者、エブリン・クスタッチャー教授は「すべてが理にかなっています。炭化した皮膚と表現されたものは、ただの塗料でした」と述べている。（了）

出典元：INDEPENDENT：Archaeologists stunned by truth behind 280-million-year-old fossil(2/16)