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ペットボトルの中に、24万個のプラスチックの粒子が含まれていると判明

ペットボトルの中に、24万個のプラスチックの粒子が含まれていると判明
flickr_zeevveez

今年の1月に発表された研究内容なのだが、ペットボトルの中に、これまでの推定値よりも多くのプラスチックが含まれていることが明らかにされた。

 

ペットボトル入り飲料水を調査

 

この研究を行ったのは、アメリカのコロンビア大学と、ラトガース大学の研究者たちだ。

 

彼らはアメリカで販売されている、3つのブランドの、ペットボトル入り飲料水を調査。レーザーを使ってサンプルを調べることにより、マイクロプラスチックや、ナノプラスチックを多く見つけることができたという。

 

科学誌「Proceedings of the National Academy of Sciences」に発表された論文の中で、研究者たちは、平均的なペットボトルの中には、検出可能な約24万個のプラスチックの破片が含まれていると明らかにした。

 

1リットル中に11万~37万個の粒子

 

実は、ペットボトルの水の中にプラスチック片が含まれていることは以前から知られており、2018年の調査では、水1リットルあたり平均で約300個のプラスチック粒子が検出されたという。

 

当時、研究者は5ミリメートル未満の小さなプラスチック片、つまりマイクロプラスチックを測定していたそうだ。

 

しかし今回、研究者らは1マイクロメートル未満(人の髪の毛の直径は70マイクロメートル)の粒子である、ナノプラスチックを調査。その結果、プラスチック片の量が、以前に発見された量の約10倍から100倍であることを発見した。

 

この研究では1リットル中に11万~37万個の粒子を発見し、粒子の約90%はナノプラスチックで、残りはマイクロプラスチックだったとされている。

 

人体への影響は?

 

アメリカの保健当局によると、人々は呼吸したり、飲食したりする際にマイクロプラスチックにさらされるという。

 

そして人体は、ほとんどのマイクロプラスチックを自然に洗い流し、排泄するが、一部の非常に小さな粒子が体内に残る可能性があるそうだ。

 

ただし現時点で、微細なプラスチック片が人間にとってどれほど危険であるかについて、科学的合意は得られていない。

 

一方、コロンビア大学の環境化学者であるベイザン・ヤン氏は、CBSニュースに対し、「それら(プラスチック片)がナノサイズになっていくと、潜在的に血液に入り込み、重要な器官に運ばれる可能性があります」と語っている。(了)

 

出典元:CBS:Bottled water contains up to 100 times more plastic than previously estimated, new study says(1/9)

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