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南米で発見された巨大なヘビの岩絵、境界線を示していた可能性

南米で発見された巨大なヘビの岩絵、境界線を示していた可能性
Cambridge Core

南米で見つかった、岩に刻まれた絵(ペトログリフ)の研究がすすめられ、何らかの標識だった可能性が指摘されている。

 

オリノコ川流域を探索

 

この研究を行ったのは、イギリスのBournemouth大学の考古学者である、フィリップ・リリス氏が率いた研究チームだ。

 

彼らは2015年から、コロンビアとベネズエラを流れるオリノコ川の流域を5回探索。そのエリアに残されていたヘビなどの多数の岩絵を調査したという。

 

研究者たちは18世紀の探検家たちの日記や地図、報告書を調べ、岩絵の場所の手がかりを探したそうだ。

 

そして各場所で岩絵の写真を撮り、ドローンを使って大きな画像も撮影したという。

 

最終的に研究者たちは、オリノコ川上流と中流に沿って、スペイン人が南米に到着する前に描かれた岩絵の場所を157カ所特定。そのうちの13個の岩絵は4m以上の長さがあり、最も大きなものは46mもあったという。

 

それらの岩絵のほとんどにはヘビが描かれていたが、他にも人物やムカデ、ワニ、その他の動物、幾何学模様も描かれていたそうだ。

 

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古代の境界線の印である可能性

 

ヘビの岩絵は、ほとんどが川に面し、水面に近い場所にもあり、主要な考古学遺跡の近くにあったという。

 

また研究者たちは、過去の風景がどのようなものであったかを分析。その上で、ヘビの岩絵は川や丘の頂上からもよく見えただろう、と結論付けた。

 

さらに研究者は、オリノコ川の西部の森林に住んでいたピアロア族の神話などを調べ、これらの岩絵がランドマーク(目印)として意図されており、古代の境界線の印として機能していた可能性があると結論付けたという。

 

発見された岩絵の年代は、まだ明らかにされていない。ただ研究者らは、西暦1030年から1480年頃に描かれたと考えている。(了)

 

出典元:Science:Gigantic snake carvings may have been ancient ‘road signs’(6/3)

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