【オランダ】教会の床崩落で遺骨発見 三銃士のモデル・ダルタニアンか、身元確認進む

オランダ南部マーストリヒト近郊の教会で床が崩落。その下から発見された遺骨が、『三銃士』のモデルとなった実在の軍人、ダルタニアンではないかと注目を集めている。
祭壇下から遺骨とフランス硬貨
17世紀のフランス軍士官とみられる遺骨が発見されたのは、かつて祭壇が置かれていた場所の真下。現場からは17世紀のフランス硬貨や、胸部付近に残されたマスケット銃の弾丸も見つかった。
ダルタニアンが “聖別された土地に埋葬された” と書かれた17世紀の記録があり、今回発見されたのが祭壇の下という神聖な場所であること、硬貨が戦死時期と整合することなどが、ダルタニアンの記録と一致する。教会の助祭ヨス・ヴァルケ氏は、「状況証拠は非常に強い」と述べている。
ただし史料では喉への銃撃とされる一方、今回の遺骨には胸部の銃弾痕が確認されている。史料の記述が正確かどうかを検証するためにも、遺骨が本人であるかどうかの確認が必要だ。
ダルタニアンとは
ダルタニアンとは、アレクサンドル・デュマの小説『三銃士』に登場するシャルル・ド・バッツ・ド・カステルモール(通称ダルタニアン) のこと。三銃士とともに戦った若い銃士隊員だった人物である。1993年公開の映画では、クリス・オドネルが演じた。
史料によれば、ダルタニアンは1673年、ルイ14世軍によるマーストリヒト攻囲戦で戦死したとされる。フランスの歴史家オディル・ボルダズ氏は、当時の戦場では「急ぎの埋葬」が一般的で、近くの教会に葬られた可能性があると指摘していた。
DNA鑑定で身元確認へ
遺骨は現在、オランダ・デーフェンターの研究機関に移され、推定年齢、性別、死因(銃弾痕との整合性) などの分析が続けられている。
遺骨の歯から採取したDNAとダルタニアン家の子孫のDNAを比較する鑑定が、ドイツ・ミュンヘンの研究所で実施されたが、判定に必要な量が得られず失敗。研究チームは現在、頭蓋骨の一部を追加サンプルとして使用できるか検討している。確定にはさらなる検体と時間が必要とみられている。
350年以上の謎が解明される可能性がある今回の発見だが、現時点では決定的な証拠には至っていない。(了)
出典元:EuAsia Daily「В Нидерландах под рухнувшим полом церкви нашли останки Д’Артаньяна Подробнее」(3/25)
出典元:DutchNews「More DNA is needed to establish if skeleton is d’Artagnan」(3/27)
アイキャッチ画像出典元:claudia probst/flickr

























