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【アルテミスⅡ】宇宙船の大気圏再突入時、懸念材料は耐熱シールドだった

【アルテミスⅡ】宇宙船の大気圏再突入時、懸念材料は耐熱シールドだった
X_NASA

先日、「アルテミスⅡ」計画で、月を周回してきた宇宙船が、無事に地球に到着したが、実は懸念されてきたことがあったという。

 

大気圏の再突入が最難関

 

「アルテミスⅡ」ミッションで4月1日に打ち上げられた宇宙船は、4月10日遅くに太平洋に着水し、劇的な結末を迎えた。

 

しかし時速4万kmを超える大気圏の再突入は、これまでで最も危険な難関と考えられてきたという。

 

というのも「オリオン」宇宙船の底部に設置された耐熱シールドは、「アルテミスI」で使用されたものとほぼ同じ構造だったが、以前、再突入時にひび割れを起こしていたからだ。

 

ロンドン大学クイーン・メアリー校のエド・マコーレー氏は、耐熱シールドの役割について、次のように語っている。

 

「宇宙船は再突入時に、太陽表面温度の約半分の温度にまで達するでしょう。耐熱シールドは、この再突入時の灼熱から宇宙船を守るために不可欠です。これがなければ、宇宙船は完全に溶けて燃え尽きてしまうでしょう」

 

「アルテミスI」では予想以上に損傷

 

今回の耐熱シールドは、「Avcoat」と呼ばれる素材でできており、再突入時に徐々に侵食される構造になっているという。

 

そしてNASAは、2022年の無人ミッション「アルテミスI」において、「オリオン」宇宙船の耐熱シールドが、予想をはるかに超える損傷を受け、大きな破片が剥がれ落ちたことを発見していた。

 

しかしNASAは、「アルテミスⅡ」でこの耐熱シールドを交換せず、飛行経路を微調整することで乗組員の安全を確保できると結論付けたそうだ。

 

つまり「アルテミスⅡ」では、宇宙船が急な角度で大気圏に突入し、「アルテミスI」で問題が発生した大気圏での滞在時間を短縮したという。

 

NASAはこの変更で宇宙飛行士の安全を確保できると確信しているが、NASAのジャレッド・アイザックマン長官は、このアプローチが「長期的に見て正しい方法ではない」と認め、代替案はないとし、次のように述べていた。

 

「耐熱シールドは機能しなければなりません。宇宙飛行士が再び海に着水するまで、私は常にそのことを考え続けるでしょう」(了)

 

出典元:Livescience:There’s an issue with the Artemis II heat shield, but NASA isn’t worried. Here’s why.(4/9)

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