AIを搭載したロボットが、卓球でエリート選手に勝利【動画】

ロボットが卓球選手と対戦し、勝利したとして注目を集めている。
5試合中3試合に勝利
そのロボットとは、スイスのチューリッヒにある、ソニーグループ傘下の「ソニーAI」が開発した「Ace」だ。
「Ace」は、全国大会出場レベルの選手やプロの選手と対戦。全国大会出場レベルの選手との対戦では、5試合中3試合に勝利したという。一方、プロの選手との試合では、2回とも負けたそうだ。
試合で「Ace」は、スピンを巧みに操り、ネットに引っかかったボールなどの難しいトリック・ショットにも対応。人間でさえ不可能だと考えられていた、高速バックスピンショットも成功させた。
そもそも卓球は、その驚異的な反応速度、知覚力、そして高度な技術が求められるため、ロボット技術の進歩を測る上で、最も厳しい試金石の1つとされてきた。
そして今回、人間との対戦で勝ったことで、ロボット工学の快挙として賞賛されている。
カメラがボールの位置とスピンを追跡
「Ace」は、可動式の台座に8つの関節を持つアームを搭載しており、またコート全体を様々な角度から捉え、ボールの位置とスピンを追跡する複数(12台)のカメラからの画像を利用しているという。
このカメラシステムは、ボールのロゴをズームインすることで、ボールが「Ace」のいるテーブルに到達するまで、ミリ秒単位でスピンと回転軸を推定できるそうだ。
スピンへの対処法や、どのショットを打つべきかは、3000時間に及ぶコンピュータシミュレーションを通して磨き上げられ、サーブなどの他のスキルは、熟練選手の技術から着想を得たとされている。
しかし「Ace」は当初から優れたプレーをしていたわけではなく、スピンの少ない遅いボールへの対応に苦戦し、弱い返球でミスを犯すこともあったという。対戦した竹中流生選手は、次のように述べている。
「複雑なスピンのかかったサーブを打つと、Aceも複雑なスピンをかけて返球してきたので、苦戦しました。しかし、ナックルサーブのようなシンプルなサーブを打つと、Aceはシンプルなボールを返球してきました。そのため、3打目で攻撃しやすくなり、それが勝利の決め手になったと思います」
今回の研究論文は、4月22日に科学誌「ネイチャー」に掲載されている。(了)
出典元:The Guardian:AI-powered robot beats elite table tennis players(4/22)

























