ロックダウンの効果、ヨーロッパ各国で新型コロナ感染者が緩やかに減少
全国規模のロックダウンを行っているヨーロッパの国々において、新型コロナウイルスの新規感染者が減少に転じている。
ベルギー、チェコでも感染者が減少
ベルギーは11月2日に全国規模のロックダウンを実施。それまで新型コロナの新規感染者の割合は、100万人あたり2000人もいたという。
しかし11月11日時点では、1日の感染者の割合が、100万人あたり540人まで低下したそうだ。
チェコ共和国も10月21日に全国規模のロックダウンを実施。それまでは毎日、100万人あたり1400人の感染者を出していた。
しかし2週間に及ぶロックダウンの結果、現在は1日100万人あたり734人まで新規感染者が減っている。
フランスでも8日にピークを迎え減少
またフランスでも感染者の減少を確認。フランスでは10月下旬、1日の新規感染者の割合が100万人あたり730人を記録し、10月31日に全国規模のロックダウンを実施した。
現在の感染者の割合は、100万人あたり508人になっているそうだ。
グラフで見る感染者の推移も、11月8日にピークを迎えて以来、若干感染者が減っている。(グラフでは11日と6日を比較した方が良いかもしれない)
オランダでも11月3日にロックダウンを実施して以来、感染者の割合が減少。10月31日には100万人あたり650人だったのが、315人にまで減ったという。
アイルランドは10月19日から6週間に及ぶ、ロックダウンを実施。19日に100万人あたり260人だったのが、現在は78人にまで落ちているそうだ。
イギリスでも実行再生産数が低下
イギリスは11月5日から、全国規模のロックダウンが行われているが、これにより実効再生産数が(1から1.2の間)まで低下しており、9月下旬以来「1」に最も近い数値になっているとの報告がある。
また1日の新規感染者数の伸びも、緩やかに減速している傾向にあるという。
ただし政府の科学顧問は、「実効再生産数が低下し、長い期間1をはるかに下回るまでには、かなりのレベルの医療需要と死亡率が続く」と述べている。
また地域に限定した対策を行い、全国規模のロックダウンをしていないイタリアやスペインは、まだ感染者の減少が認められず、上昇を続けているそうだ。(了)
出典元:MailOnline:Worst-hit European nations pass the peak of their second wave: Covid cases drop in France, Czech Republic and Belgium following draconian lockdowns(11/14)
出典元:BBC:R number for UK has fallen to between 1 and 1.2(11/13)