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気候変動でホッキョクグマとヒグマが交配、ハイブリッドが誕生していた!

気候変動でホッキョクグマとヒグマが交配、ハイブリッドが誕生していた!
YouTube/Vanderbilt University

気候変動の影響により、ホッキョクグマとグリズリーとが交尾し、ハイブリッドの子孫が生まれているのをご存知だろうか。

 

奇妙な顔のクマを発見

 

2006年、カナダ北極圏のノースウエスト準州で、奇妙はクマが目撃された。

 

そのクマは白い毛のところどころに茶色の斑点があり、珍しい顔の形をしていたという。

 

ハンターがそのクマを射殺し、その後DNA検査が行われたが、その結果このクマがホッキョクグマとグリズリー(ハイイログマ・アメリカヒグマ)の間に生まれたハイブリッドであることが明らかになった。

 

2つの名前を組み合わせて「pizzly」

 

また2010年にも、カナダ北極圏西部で、ハンターによって1頭のクマが射殺された。

 

そして再び検査を行ったところ、このクマが、ハイブリッドの母親とグリズリーの父親との間に生まれた、第2世代であることが明らかとなった。

 

このようなハイブリッドのクマは、「ホッキョクグマ(polar bear)」と「グリズリー(grizzly)」の名前を組み合わせて「pizzly」と呼ばれている。

 

しかも研究者は、ここ10年間でこのようなハイブリッドな動物が増えていると指摘しており、これが気候変動の影響によるものと考えているという。

 

グリズリーが北へテリトリーを拡大

 

アメリカ・テネシー州にあるVanderbilt大学のLarissa DeSantis氏は、INDEPENDENTの取材に対して「気候クライシスがクマのハイブリッド化に、間違いなく役割を果たしています」と述べている。

 

北極圏の環境の急速な変化は、海の氷を減少させるが、ホッキョクグマはその氷を頼りに狩りを行っているという。

 

また科学者たちは、気温の上昇により、グリズリーがさらに北へとテリトリーを拡大させていると考えている。

 

この結果として、グリズリーの歩き回る範囲が、ホッキョクグマの範囲の中に入り、2つの種が接触するようになってきているそうだ。

 

YouTube/Vanderbilt University

食べ物を巡って競争が起きる可能性

 

DeSantis氏は次のように述べている。

 

「ホッキョクグマはアザラシ猟に特化しているため、温暖化する北極圏に適応するのに苦労するかもしれません。(略)ホッキョクグマは転換点に達している可能性があり、今ではあまり好まない食物を消費することを余儀なくされる可能性があります」

 

そして温暖化によってもたらされた地形の変化によって、グリズリーがさらに北に向かって冒険し、入手可能な食べ物を求めてホッキョクグマと競争するようになる可能性があるという。

 

一部の科学者は、このようなプロセスが既存の種の喪失または置換をもたらす場合、ハイブリッド化のより多くの事例が、生物多様性を脅かす可能性があると警告している。(了)

 

出典元:INDEPENDENT:Climate crisis pushing polar bears to mate with grizzlies, producing hybrid ‘pizzly’ bears(3/15)

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