NASAの探査機、小惑星「ディンキネシュ」に小さな衛星を発見
NASAの探査機が移動中、小惑星に小さな衛星があるのを発見したという。
小惑星「ディンキネシュ」と衛星を撮影
NASAの探査機「ルーシー」は、小惑星「ディンキネシュ(Dinkinesh)」の近くを飛行しており、11月1日にはフライバイを行った。
その際、小惑星「ディンキネシュ」に、小さな衛星があるのを発見したという。
そして探査機「ルーシー」は小惑星から約430km離れた地点で、「ディンキネシュ」と衛星とを撮影したそうだ。
The #LucyMission flyby was a test run of the spacecraft’s terminal tracking system and instruments, which Lucy passed with flying colors. The team will use the data from the encounter to prepare for Lucy’s next asteroid flyby in 2025. https://t.co/rLTXQV1WPG pic.twitter.com/QvIsO77ZaK
— NASA Solar System (@NASASolarSystem) November 2, 2023
小惑星の直径はわずか790m
小惑星「ディンキネシュ」は、火星から約4.8億km離れた「アステロイド・ベルト(小惑星帯)」に位置しているという。
そして今回の接近により、「ディンキネシュ」の直径がわずか790m、周回する衛星の直径が220mであることが確認された。
もともと探査機「ルーシー」は、木星の近くにある神秘的な小惑星「トロヤ群小惑星」を調査するために、2021年に打ち上げられたそうだ。
そして今回、本格的な調査のリハーサルとして、小惑星「ディンキネシュ」の近くを通過し、観測したという。
探査機「ルーシー」は2027年には、「トロヤ群小惑星」に到達する予定で、その後少なくとも6年間調査を続ける予定とされている。(了)
出典元:The Guardian:Mini moon: Nasa spacecraft discovers asteroid orbited by its own tiny satellite(11/3)