現実と錯覚の区別がつかなくなる、不思議なトリックに唖然
ネット上には、目の錯覚を利用したトリック動画が多く投稿されている。大抵の場合、タネ明かしをされれば「なんだ、そういうことか」と納得できるのだが、これから紹介する動画は違う。カラクリを説明されても、常識が理解を妨げるのか、何度も見直してしまうのだ。
鏡の世界に入ってしまうコーラの缶
動画の最初に映っているのは、コーラの缶と、その後ろにある鏡。鏡の中には、当然、コーラーの缶が映っている。(断っておくが、そう見えるだけ)
次に人の手が出て来て、缶を取り上げ、鏡に向けてヒョイと放り投げる。すると缶は鏡の中に入り込み、そこに映っていた缶にぶつかって、両方とも倒れて転がる。このシーンの後には、タネ明かしのデモンストレーションがある。
厚紙を切り抜いて四角い窓を作り、その向こうに見える現実世界を、まるで鏡に映っているかのように見せるのが、このトリックのポイントだ。
動画の冒頭、手で鏡(実は厚紙に作った窓)を持って移動させているので、見る人は本物の鏡だと思い込んでしまう。撮影現場を遠くから見れば、厚紙を動かしているだけとバレるはずだが、動画は視野が限られているので分からない。
イリュージョン・コンテスト2位の作品
この錯覚トリックを考案したのは、サイエンスマジシャン/イリュージョンデザイナーという肩書きで活動する、イギリスのMatt Pritchardさん。
現実と錯覚を一瞬で融合させてしまうこのトリックのコンセプトを、彼は「Real Thing」と呼んでいる。
じつはこのトリック、世界的に有名な錯視映像コンテストである「ベスト・イリュージョン・オブ・ザ・イヤー・コンテスト 2020」で2位となった作品だ。
ちなみに1位は、錯視研究の第一人者と言われる明治大学・杉原厚吉教授が受賞した。これは、上り階段が見る角度を変えると下り階段になるというもの。驚きは少ないが、なかなか知的な作品だ。
コンテストの公式YouTubeで、1〜3位の作品を見ることができる。
(了)
出典元:News 18:How Many Coca Cola Cans Do You See? Viral Optical Illusion Has Puzzled the Internet(4/6)
出典元:NDTV:Mind Blowing! This Optical Illusion Involving Coca Cola Can Will Leave You Puzzled(4/6)