レーダー探知されないステルス爆撃機が、グーグルマップにしっかり写っていた
レーダー上から姿を消し、忍者のように敵地に潜入できるステルス爆撃機も、グーグルの目を欺くことはできなかった。
グーグルマップ上に、エイのような形をしたステルス爆撃機の特徴的な機影が、しっかり写っていたのだ。それが最近発見され、スクリーンショットがアメリカのソーシャルニュースサイト「Reddit」に投稿された。
レーダーにほぼ映らない爆撃機
米軍が開発したステルス爆撃機「B2スピリット」は、軍用機の中でもとりわけ異彩を放っている。まず、水平尾翼も垂直尾翼もない「全翼機」という特殊な形が、一般の飛行機とまるで違う。
また、軍事的な機能面では、レーダーなどのセンサー類から探知されないためのステルス技術が結集されており、レーダーにほぼ映らない爆撃機と言われている。
偶然写ってしまった飛行中の姿
グーグルマップの衛星写真の中に、明らかにステルス爆撃機の機影と分かる形を発見してしまったのは、ソーシャルニュースサイト「Reddit」のユーザーであるHippownedさん。下にあるのはHippownedさんが1週間ほど前に投稿した写真だ。投稿文には「飛行中のステルス爆撃機がグーグルマップに捉えられた—39 01 18.5N. 93 35 40.5W」とある。
エイのような機影はややブレたような感じで、周囲に赤、青、緑の光が写り込んでいる点が妙だが、これは衛星写真の特徴の一つらしい。Quarterpie3141さんという別のRedditユーザによれば、衛星のカメラは、光の波長を赤、青、緑の3種に分解して写真を撮るのだそう。静止した物体を撮るなら3色は同じ場所でピタリと重なり合うから問題ないが、ステルス爆撃機は高速で飛んでいたため、色がズレてしまったと考えられる。
この写真は、今でもグーグルマップ上の経緯度「39°01’18.5″N 93°35’40.5″W」の地点で見ることができる。
海外メディアによれば、グーグルマップに航空機が写り込むことはこれまでにもあったが、飛行中のステルス爆撃機が写り込んだのは今回が初めてとのこと。(了)
出典元:Ubergizmo:A Stealth Bomber Was Spotted On Google Maps(12/21)
出典元:Wikipedia:B-2 (航空機)