昆虫の死骸で作るフィギュアが、不気味にカッコいい
ベルギーのアーティストが、とてもユニークなフィギュアを作っている。ファンタジー世界の怪物をモチーフにしているのだが、使われている素材が、さまざまな昆虫の死骸から取ったパーツなのだ。
30匹の昆虫で作るフィギュア
ベルギー·ヘント市に住むJoos Habrakenさん(28才)は、ロッククライミング·インストラクターが本職だが、同時にアーティストとしても活動している。
彼が作っているのは、高さ8~15cmのフィギュア(ミニチュア人形)だ。そのパーツになるのは、カブトムシやバッタ、カマキリ、蝶といった昆虫の死骸。30匹ほどの死骸を分解した各部をパーツにして、組み立ててある。
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海外メディアの取材を受けたHabrakenさんは、このフィギュア製作について「全く新しい生物種を作るような感じです。そこには新しい命とストーリーがあるのです」と話す。
材料となる昆虫は、散歩の途中で探すか、販売業者から買うのだそう。それを分解し、使いたいパーツだけを選り分け、芯にした1本の棒の周りに貼り付けていく。
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1体作るのに30~40時間
「一番難しいのは、30種類もの昆虫(の各部分)を使いながら、同時にディテールをきちんと把握することなんです。例えば、(作っていて)頭が胴体にピッタリ合うかどうかといったことは、なかなか分からないんです」
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フギュア1体を作るのに、30~40時間もかかるそうだ。本業があるHabrakenさんはあまり時間を取れず、年間に3~4体作るのがやっと。「時には1ヶ月ほど作業できないことがあります。でも製作の続きに取り掛かって、作品が出来上がっていくのを見るのはとても楽しいことです」と話す。
どのフィギュアについても、ファンタジーの世界での種族や属性、背景となるストーリーなどが設定されているという。
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これまでに作ったフィギュアは全て売れたそう。最近作った3体は残してあり、展覧会に出品する予定だ。(了)
出典元:Good News Network:Artist Creates Fantasy Sculptures By Repurposing Dead Insects(2/8)