イランの前国王の遺体か?建設現場で発見されたミイラに注目が集まる


イランで建設作業員によって偶然発見されたミイラが、前国王の遺体の可能性があるとして話題となっている。

 

ミイラ化した男性の遺体を発見

 

そのミイラが発見されたのはイランの首都テヘラン南部にある、シーア派の寺院とされている。

 

建設作業員は4月23日に現場で作業を行っていたところ、布のようなものにくるまれたミイラ化した遺体を発見。

 

それがイランを統治していたReza Shah Pahlavi前国王の遺体ではないかと議論になり、注目されているという。

 

ただし、まだ正式に確認されておらず、テヘラン遺産委員会のHassan Khalilabadi委員長も「遺体がイランの前リーダーであるというのは可能性にすぎない。今後、責任ある組織によって調査されるだろう」と語っている。

 

革命後、墓が爆破され遺体も不明に

 

Reza Shah Pahlavi前国王とは、1979年に勃発したイラン革命で追放されたパーレビ前国王の父親にあたり、元軍人だったという。

 

しかし1921年に当時のカージャール朝のもとでクーデターを起こし、実権を掌握。その後イランで最初の首相に就任し、皇帝にまで昇りつめ、パフラヴィー(パーレビ)朝を興した。

 

その後、1941年にイギリス軍とソ連軍の進駐により権力の座を降り、息子に譲位。1944年にアフリカ南部で死亡し、遺体はテヘランの霊廟に埋葬されたと言われている。

 

やがて1979年にイラン革命が勃発。息子のパーレビ前国王は追放され、前体制の痕跡を消し去ろうとした革命家らによって、Reza Shah Pahlavi前国王のお墓も爆破されたという。

 

以来、40年間、前国王の遺体は発見されず、行方が分からない状態が続いていたとか。

 

改革を行いイランの近代化に尽力

 

Reza Shah Pahlavi前国王は、差別的な風潮をなくすため女性解放政策を行うなどさまざまな改革を行い、イランの近代化に尽力したとされている。

 

そのため今でもイラン人の中には、前国王に親しみを覚えている者もいるとされ、昨年の反政府デモでも、参加した民衆の中から「Reza Shah、あなたの魂に祝福を」とする声が上がったという。

 

イランでは過去の体制に関することはタブー視されており、今回の遺体が前国王のものであるかどうかを巡って、イラン政府は微妙な舵取りを迫られているそうだ。

 

イラン当局はすでに遺体を再び埋葬したと発表。前国王のものであるかに関しては、直ちに明らかにしない方針だとしている。(了)

 

 

出典元:The Telegraph:Mummified body of the Shah of Iran ‘found in Tehran’ construction site(4/24)

出典元:BBC:Iran’s Reza Shah: Mummified remains ‘likely’ belong to ex-leader(4/25)