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「地獄は存在しない」ローマ教皇の発言でバチカンが火消しに追われる

「地獄は存在しない」ローマ教皇の発言でバチカンが火消しに追われる
Twitter/Pape François

カトリック教の教えでは罪深き魂は地獄に落ち、罰を受けるとされているが、先日ローマ教皇が、地獄の存在を否定する発言を行ったとする記事が公開され、波紋を広げている。

 

伊ジャーナリストの取材で発言か?

 

ローマ教皇は世界中にいるカトリック教徒の頂点に立つ存在とされているが、先日取材でのインタビューにおいて「地獄は存在しない」と発言したという。

 

そう主張しているのは教皇にインタビューを行ったとされる、イタリア人ジャーナリストのEugenio Scalfari氏(93)。彼はジャーナリストであると同時に、イタリアの新聞「La Repubblica」の共同創設者とも言われている。

 

記事によれば、Scalfari氏は取材で教皇に「罪深き魂はどこへ行くのですか?また彼らはどこで罰を受けるのでしょうか」と尋ねたという。

 

すると教皇は「彼らは罰せられません。悔い改めた者は、神の許しが与えられます。しかし悔い改めないものは、消滅することが許されません」と語ったそうだ。

 

さらに教皇は「地獄は存在しません。罪深い魂の消滅が存在するのです」と述べたと書かれている。

 

ジャーナリストが勝手に解釈した?

 

この記事が報じられた後、バチカンの事務局はローマ教皇がそのような発言を行ったとする事実を否定。

 

さらに、そもそも教皇がScalfari氏への取材を許可せず、記事に書かれたものはScalfari氏が再解釈したものとし、聖なる父の言葉を忠実に訳したものではないと主張している。

 

実はScalfari氏は取材中、ノートやレコーダーなどを使わないことで知られているそうだ。そして取材が終わった後に、長文の記事を書くために取材を振り返り、再構築するというスタイルをとっている。

 

そのためバチカンは先週の木曜日に、Scalfari氏の記事は教皇が述べた内容からかけ離れていると非難。さらにこのような記事のため、事務局はこれまでに少なくとも3回はScalfari氏に対する非難の声明を出しているとか。

 

カトリックの公式な教理問答によれば、「罪を負って死んだ人間の魂は、直ちに地獄へ落ち、永遠の業火を含む地獄での罰に苦しめられる」と書かれているという。(了)

 

 

出典元:INDEPENDENT:Vatican rushes to deny reports Pope thinks Hell doesn’t exist and sinning souls just ‘disappear’(3/30)

出展元:RUETERS:Vatican rebukes journalist who quoted pope as denying hell(3/30)

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