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「私の国家主席じゃない」習近平氏を批判するポスター、英米の大学で見つかる

「私の国家主席じゃない」習近平氏を批判するポスター、英米の大学で見つかる
Twitter/Xi's Not My President

中国国外にある複数の大学で、習近平氏を強く批判するポスターが貼られているのが多く発見され、注目されている。

 

「Not my President」「同意しない」

 

先日、全国人民代表大会(全人代)では投票が行われ、2期10年という国家主席の任期を撤廃し、習近平氏が無期限で現在の地位にとどまれる憲法改正を行った。

 

しかしアメリカやイギリス、香港、台湾にある複数の大学では、習近平氏に強く反対するポスターが多く発見されているという。

 

そのポスターには習近平氏の写真と共に「Not my President」や「同意しない」という文字が中国語と英語で書かれていたそうだ。

 

イギリスではLondon School of EconomicsやEdinburgh大学などで、実際にこのポスターが貼られていたとされている。

ツイッターでの活動の結果か

 

この「Not my President」や「同意しない」という言葉は、アメリカのトランプ大統領を批判する人々が使っていた言葉だという。

 

また@StopXiJinpingというツイッターアカウントでは、人々にこのポスターをダウンロードするよう呼びかけており、その後アメリカの複数の大学でポスターが目撃されるようになったそうだ。

 

このツイッターアカウントを運営している人々は、名乗らずにBBCの取材を受けており、自分らが中国国外で暮らす中国人の大学生だと認めている。

 

また運営者の1人は他のメディアの取材に対し次のようなコメントを行った。

 

「帰国してもし何らかの異議を唱えれば、その人のソーシャルメディアのアカウントは機能しなくなるでしょう。また関連した議論も禁止されるでしょう。だから多くの人々は議論に加わることに対してシニカルになっているのです」

「習沢東」という言葉も使用禁止

 

実際、中国では国家主席の任期撤廃が決まってから、ネット上での言論が厳しく取り締まられているという。

 

作家ジョージ・オーウェルの小説『動物農場』や『1984』の引用なども禁止され、『N』(恐らくNOを表す)という文字の使用も禁じられているそうだ。

 

またWeiboでも「同意しない」や「習沢東(習近平氏と毛沢東を合わせた言葉)」というフレーズ、そして「くまのプーさん」の画像も検閲対象になっているとか。

 

中国国内には共産党に不満を募らせ、民主主義を求める人が多くいるとも言われている。そういう人々を、日本は決して忘れてはならないのかもしれない。(了)

 

 

出典元:INDEPENDENT:Xi Jinping ‘not my President’ posters appear in universities outside China(3/13)

出典元:BBC:Xi Jinping: ‘Not my president’ posters emerge outside China(3/12)

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