横幅はなんと117メートル、世界一の翼を持つ超巨大航空機が米で初登場
アメリカで開発が進められてきた巨大な飛行機が、地上テストのために初めてその姿を現した。
●旅客機のエンジンを6基も搭載
その飛行機とは「Stratolaunch」。胴体が2つ、コックピットも2つある機体で、先週の水曜日にカリフォルニア州のモハーヴェ空港(Mojave Air and Space Port)の格納庫から出され、初めて公開された。
その最大の特徴は翼の長さ(全幅)が約117mと世界で最も大きい点。さらにボーイング747で使われているエンジンを6基も搭載し、28個の車輪がついているという。
地上からの高さも約15mあり、230t以上の貨物を運搬できるとされている。
ただし機首から尾翼にかけての全長は約73m。これまで最大と言われてきたウクライナ(ソ連)の「アントノフAn-225」の全長が約84mとなることから、少しだけ短いそうだ。
●ロケットを宇宙へ運ぶデザイン
この「Stratolaunch」」は実は、衛星などを積んだロケットを宇宙空間へ運ぶためにデザインされたという。
計画では、まず2つの胴体の間にロケットなどを装着し、飛行場の滑走路から離陸。通常の旅客機が飛行する高度まで上昇したら、ロケットなどを発射し、その後空港へ戻り滑走路に着陸する。
そして再び燃料を注入し、さらに別の打ち上げるものを機体に装着して、繰り返し利用できるようにする予定だとか。
●2019年にデモ飛行を予定
ただ今回はまだまだテストの第一段階。安全に飛行するために、今後数週間または数カ月かけてテストを行う予定とされている。
「Stratolaunch」」の最高経営責任者であるJean Floyd氏によれば、早ければ2019年にはデモ飛行を行いたいという。
実際、どんな姿で飛行するのか、楽しみにしている航空ファンも多いに違いない。(了)
出展元:CNN:World’s largest airplane is rolled out(5/31)