宇宙ステーションで起きた「トマト行方不明事件」、ついに解決
国際宇宙ステーション(ISS)で栽培されていたトマトが、誰かに食べられたのではないかと疑われていたが、その問題がついに解決した。
ある宇宙飛行士が犯人として疑われる
そのトマトは、微小重力下で種から育てられた最初のものだったが、今まで8カ月間も、行方が分からなくなっていたという。
そして誰かが食べたのではないかとの憶測が立ち、9月に地球へ戻った宇宙飛行士、フランク・ルビオさん(48)が犯人として疑われてきたそうだ。
しかし先日、女性宇宙飛行士のジャスミン・モグベリさんは、国際宇宙ステーションの25周年を祝うライブストリームイベントで、小さなトマトの残骸を発見したと発表し、次のように述べたという。
「私たちの良き友人であるフランク・ルビオは、すでに帰国しましたが、トマトを食べたとしてかなり長い間非難されてきました。しかし、私たちは彼の無罪を証明することができます。私たちはトマトを見つけました!」
The Exp 70 crew wrapped up the week conducting a host of @ISS_Research activities including microbiology, bioprinting, ultrasound scans, and more… https://t.co/ffk9Ublh7J
— International Space Station (@Space_Station) December 8, 2023
船内では物が漂うことがある
もっともそのトマトが、どこで、どのような状態で発見されたのかは、明らかにされていない。
実は、宇宙ステーションでは、微重力により、固定されていない物品が制御不能に陥り、漂ってしまうことがよくあるという。
宇宙飛行士のルビオさんも、トマトに同様のことが起きていたのではないかと疑っており、船内の湿気のせいで、すでに腐敗が進んでいるのでは、と予測していたそうだ。
そして9月のライブストリームでも、「トマトを探すのに何時間も費やしました。何年も先、いつか乾燥トマトが現れて、私の正しさ(無実)を証明してくれるでしょう」と語っていたという。(了)
出典元:METRO:International Space Station ‘whodunnit?’ finally solved after eight-month tomato mystery(12/12)