Switch news

知っておきたい世界のニュース

バッテリー上がりの車にドローンのジャンプスターターを派遣するシステム、フォードが特許公開

バッテリー上がりの車にドローンのジャンプスターターを派遣するシステム、フォードが特許公開
Wikipedia/フォード・モーター

路上でバッテリーが上がり、車のエンジンがかからないーーこんなとき、天から救いがやってくるのかもしれない。

 

アメリカの自動車メーカー「フォード」が、バッテリー切れの車から信号を受け、救済用ドローンを現場に急行させるシステムを考案。特許出願中だった内容が、先日公開された。

 

ドローンの腕がジャンプスターターに

 

この特許は2017年に出願されていたもの。最近になって公開され、その内容が明らかになった。人里離れたへんぴな場所でバッテリーが上がってしまったときに役立つシステムだ。

 

まず、車のバッテリー残量が少なくなると、フォード社のメインコンピューターがそれを検知し、助けが必要かどうかを尋ねるメッセージを車に(運転者に)送る。

 

運転者が「イエス」と答えたら、コンピューターは車のGPSから位置情報を取得し、その場所にドローンを飛ばす。

 

ドローンには導電性のあるロボットアームが装備されており、それをバッテリーの両極に接触させて、エンジン始動に必要な電気を一時的に流す(ジャンプスタートする)。

 

1台の車に対して複数台のドローンが出動するそうだ。そのうちの1機が上空から車全体の映像を捉え、残りのドローンに作業の指示を出すようになっている。

 

また、運転者が自分でボンネットを開けられなくても、ドローンがロボットアームで開けてくれるとのこと。

 

他にも車を自動回収する特許を出願

 

海外メディアによれば、フォードはこの他にも、カーリースなどで月々の支払いが滞った自動運転車のオーナーから車を自動回収するシステムを特許出願しているそうだ。

 

このシステムは、最初はエアコンやカーナビといった便利な機能を遠隔操作で停止させ、それでも未払いが続くようであれば、カーステレオから不快なノイズを流したり、休日にエンジンがかからないようにしたりする。

 

それでもダメなら最終的に、自動運転で車をフォードのショールームまで走らせて回収する。古くなりすぎた車はくず鉄置き場に直行するらしい。(了)

 

出典元:MailOnline:A little help from up above! Ford patents system that sends rescue DRONES to jumpstart dead car batteries – and the UAVs even lift the hood(3/30)
出典元:drone life:Could Drones Come Jump Start Your Car When You’re Stranded? Ford’s New Patent(3/29)
出典元:CNN:The car of the future? Ford applies for patent on car that can automatically repossess itself(3/3)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top