Switch news

知っておきたい世界のニュース

イスラエル兵が、ガザ地区の学校で避難民を処刑か?

イスラエル兵が、ガザ地区の学校で避難民を処刑か?
X_Al Jazeera English

中東カタールのメディア「アルジャジーラ」が、ガザ地区でのイスラエル兵によるパレスチナ人の虐殺について報じている。

 

民間人を教室に連れて行き「処刑」

 

「アルジャジーラ」によれば、取材班はガザ地区北部にある「シャディア・アブ・ガザラ学校」での出来事について、住民からの証言を得たという。

 

あるパレスチナ人の女性は「アルジャジーラ」に対し、イスラエル兵が学校に避難していた民間人を教室に連れて行き、「処刑」したと証言したそうだ。

 

しかも「処刑」された人の中には幼児もおり、彼らはイスラエル兵に銃を突き付けられ、殺害されたと語っている。

 

SNSに投稿された動画でも、取材に応じた男性が、次のように語っていた。

 

「私たちは教室で遺体を発見しました。そこには砲弾やミサイルの痕跡はありませんでした。建物(学校)にいた人々はすべて、銃を突き付けられ、処刑されました。イスラエル兵が、彼らに向かって撃ったのです。多くの家族が、子供たちを探しに来ました。彼らは殺された人々を発見しました」

 

米のイスラム団体も非難

 

アメリカのイスラム関係評議会(CAIR)は、この報道を受け、ガザ地区におけるイスラエル兵の民間人の「処刑」を非難。バイデン政権に、この事態に対応するよう求め、次のように述べた。

 

「バイデン政権は、極右イスラエル政府によるガザ地区での民族浄化と大量虐殺を擁護し、可能にしているという点で、世界の舞台においてほぼ単独で寄り添っているため、政権当局者は、報告されている避難を求める女性、子供、乳児に対する、処刑形式の虐殺に対応しなければならない」

 

複数の米議員が「停戦」を求める

 

また国連総会において12日、人道的即時停戦を求める決議案が圧倒的多数で可決されたことを受け、アメリカの下院議員も声を上げた。

 

カリフォルニア州選出の民主党、バーバラ・リー下院議員はSNSにおいて、ガザ地区での停戦を呼びかけ、次のように述べた。

 

「国連加盟国の大多数は、アメリカ人の大多数に同意しています。ガザでの恒久的な停戦が必要です。私たちは流血を終わらせなければなりません。無数の命がそれにかかっています」

 

リー下院議員は「9.11」の米同時多発テロ後の、アフガニスタン侵攻でも、下院で唯一反対票を投じた人物として知られている。

 

 

またユダヤ人であるバーニー・サンダース上院議員(民主党)も、アメリカ政府がイスラエルへ追加の軍事支援をすることを拒否し、バイデン大統領に次のような書簡を送ったという。

 

「これ(ガザ地区への攻撃)は単なる人道的大惨事ではなく、大規模な残虐行為だ。そしてそれは、アメリカが製造・提供し、アメリカの納税者から多大な補助金を受けている爆弾や装備を使って行われている。悲しいことに、私たちはこの大虐殺に加担しているのです」

 

その上でサンダース議員は、バイデン政権に対し「即時人道的停戦」を確保するための国連の取り組みを支持するよう求めた。

 

 

バイデン大統領は議会に対し、イスラエルへ100億ドル(約1.4兆円)以上の追加軍事援助の予算承認を求めているが、サンダース氏はその要請を撤回するよう求めたという。(了)

 

出典元:Aljazeera:Israel-Hamas war live: Displaced people ‘killed point-blank’ in Gaza school(12/13)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top