ユナイテッド航空、「ボーイング737Max」でボルトの不具合を発見
アメリカのユナイテッド航空は、アラスカ航空で起きた事故の後、調査した機体の結果を明らかにした。
ボルトの緩みなどを発見
ユナイテッド航空によれば、複数の「ボーイング737Max-9型機」でボルトの緩みや、その他の「取り付け上の問題」を発見したという。
また少なくとも5つのパネルに、他の部品とは明らかに異なる(矛盾する、食い違う)ボルトが使われていたことが、見つかったそうだ。ユナイテッド航空は声明で、次のように述べている。
「土曜日に予備検査を開始して以来、ドアプラグの取り付けに関する問題と思われる事例を発見しました。例えば、追加の締め付けが必要なボルトなどです。これらの発見事項は、安全に運航を再開するために、技術オペレーションチームによって改善される予定です」
FAAが171機の検査を命じる
1月5日、アラスカ航空の「ボーイング737 Max」がオレゴン州ポートランドを離陸した直後、高度1万6000フィート(約4900m)で客室パネルが吹き飛び、同機は緊急着陸を余儀なくされた。
この事故で重傷者は報告されておらず、落下した重さ28.5kgの機体の一部は、その後オレゴン州の教師の家の裏庭で発見されたという。
アメリカ連邦航空局(FAA)はその後、同型機の一時運航停止を命じ、171機の検査を命じた。
検査には時間がかかるため、多くのフライトでキャンセルが余儀なくされたという。
ボーイング社のCEOであるデイブ・カルフーン氏は「このような重大事故が発生した場合、その原因を理解し、対処し、再発を防ぐために、顧客や規制当局と透明性をもって協力することが重要です」と述べている。(了)
出典元:The Guardian:United Airlines finds loose bolts on multiple Boeing 737 Max 9 planes(1/8)