トランプ支持者、有罪評決を受け、ネットで「暴動・革命・報復」を呼び掛ける
トランプ前大統領は5月30日、不倫口止め料裁判で有罪の評決を受けたが、それにより支持者がネットで暴動などを呼び掛けているという。
内戦や武装蜂起を求める声も
この裁判では、34件の容疑全てについてトランプ氏に対し、有罪の評決が下された。トランプ氏は翌31日、記者会見を開き、「我々はファシストの国に生きている」と強い不満を示し、控訴する方針を明らかにした。
トランプ支持者もこの評決に激怒しており、彼らは親トランプのSNS「Truth Social」やウェブサイト「Patriots.Win」「The Gateway Pundit」などで、「暴動・革命・報復」を呼び掛けたという。
また一部の支持者は、陪審員への攻撃や、フアン・マーチャン判事の処刑、全面的な内戦や武装蜂起を求めたそうだ。
ある人物は「Patriots.Win」において、「願わくば、マーチャン判事が鉈を持った無法者と出会いますように」とコメント。「Gateway Pundit」では、リベラル派を射殺するポスターも投稿されたという。
マーチャン判事は以前から、極右のトランプ支持者などにより度々、嫌がらせや脅迫を受けてきたが、今回誤った情報が報道されたことで、さらにトランプ支持者の怒りを買っているそうだ。
逆さまにした国旗を飾る
また有罪判決の後、SNSなどには、トランプ支持者らが自宅前でアメリカの国旗を逆さまにして掲げる写真などが、投稿されているという。
そして5月31日には、ニューヨークにあるトランプ・タワーの前に、逆さまになったアメリカ国旗が見つかっており、その写真をトランプ氏の長男や義理の娘などがネットに投稿したそうだ。
この逆さまの国旗は、2021年1月6日に起きた議会襲撃事件の後、サミュエル・アリート最高裁判所判事の自宅の庭でも掲げられていた。
この逆さまの旗は、2020年の大統領選挙が「盗まれた」とするトランプ氏の主張を支持するものとされ、政治的独立性を強く求められる最高裁判事の自宅に掲げられたことで、最近注目を集めた。((了)
出典元:The Guardian:Biden says Trump’s claim of rigged trial is ‘dangerous’ and ‘reckless’ in White House speech – live(5/31)