イスラエル兵が古代の武器「投石機」を使い、レバノン側を攻撃【動画】
イスラエル軍が、古代の戦いで使われた投石機を用いて隣国を攻撃するという、意外過ぎる様子が撮影された。
SNSに動画が浮上
ここ最近、レバノン南部を支配するシーア派イスラム武装組織「ヒズボラ」と、イスラエル軍との緊張が高まっているという。
そんな中、6月13日にはSNSにある動画が浮上。それを見た、ユーザーらが困惑したそうだ。
その動画にはイスラエル兵が北部の国境付近で、投石機(トレビュシェット)を使い、火のついた石のようなものをヨルダン側へ投げ飛ばす様子が映っていた。それがこちら。
Israeli troops use a CATAPULT to clear vegetation on the Lebanese border so that Hezbollah cannot hide explosives and gunmen in the bushes. pic.twitter.com/hvp1N17VMB
— Oli London (@OliLondonTV) June 13, 2024
「広く使われている武器ではない」
投石機は古代の攻城戦などで用いられた武器で、マーリヴ通信によれば、イスラエル北部の前哨基地に勤務する予備役兵によって作られたという。
しかし撮影された動画は1カ月前のものとみられ、その後、イスラエル軍は声明で「この道具は、軍において広く使われている武器ではない」と釈明したそうだ。
実は、レバノン国境の地域は岩や茂み、密生した棘のある植物が多く、防衛に徹するイスラエル国防軍にとって脅威になっているという。
そしてこの投石機を使った攻撃は、レバノン側にある農園に火をつけるためのものだったと考えられている。別の動画では、イスラエル兵が火矢のような武器を使う様子も映っていた。
העדכון החדש של מייפל סטורי נראה מטורף pic.twitter.com/x2cmBJUm9i
— David Yerman (@davidyerman) June 13, 2024
イスラエル軍と「ヒズボラ」が攻撃の応酬
イスラエル国防軍は6月11日、「ヒズボラ」の上級司令官であるサミ・タレブ・アブドラ氏を殺害したと発表。その翌日には、レバノンの首都ベイルートで、彼の葬儀が行われたという。
また12日には「ヒズボラ」が、イスラエル北部に約250発のロケット弾を発射。これは、イスラエルと「ハマス」との紛争が始まって以来、この地域に発射されたロケット弾の最大量になったそうだ。
さらに13日には、イスラエル軍の戦闘機がレバノン南部を空爆。「ヒズボラ」の軍事施設と、テロ施設を攻撃したと発表した。(了)
出典元:Jerusalem Post:IDF uses medieval siege weapon to fling fireballs at Lebanon(6/13)