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イスラエル軍がレバノンの銀行を空爆、国連平和維持軍の監視塔も破壊

イスラエル軍がレバノンの銀行を空爆、国連平和維持軍の監視塔も破壊
X_@qudsn

イスラエル軍は10月20日、レバノンにある「ヒズボラ」の金融部門を攻撃した。

 

レバノン各地にある銀行の支店を空爆

 

イスラエル軍は20日夜、レバノンにある「ヒズボラ」が運営する銀行「アル・カード・アル・ハッサン(al-Qard al-Hassan)」の建物を攻撃すると発表。付近に住んでいるレバノン人が、パニックになりながら避難を始めたという。

 

その後、イスラエル軍は、実際に空爆を開始。レバノン国営通信社(NNA)の報道によると、「アル・カード・アル・ハッサン」の少なくとも3支店が、空爆の被害を受けたという。

 

また他にも首都・ベイルート南部郊外にあるダヒエ地区の町、Ghobeiryや、Hay el-Sellom、Burj al-Barajnehにある別の支店も攻撃を受けたそうだ。(被害が11支店に及ぶとの報道もある)

 

 

イスラエル軍は、これらの銀行が「ヒズボラ」に資金を提供しており、「ヒズボラはこの資金を、武器の購入や保管を含むテロ活動に使っている」と主張している。

 

さらにイスラエル軍はレバノンの他の地域、ベカー渓谷東部の町、Bednayelや、南部のナバティエ市、マーラケの町も空爆。首都・ベイルートにある空港付近にも、イスラエル軍による2度の攻撃があったという。

 

国連レバノン暫定軍の監視塔を破壊

 

国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は10月20日、イスラエル軍がレバノン南部の町、Marwahin,にあるUNIFILの監視塔とフェンスを、意図的に破壊したと明らかにした。

 

イスラエル軍は、国連が定めたブルーライン(レバノンとイスラエルおよびゴラン高原を分ける境界線)沿いの陣地を明け渡すよう、国連レバノン暫定軍に繰り返し要求しており、暫定軍側は、これを拒否してきた。

 

そのためここ数週間、イスラエル軍は、国連レバノン暫定軍の監視塔や部隊を複数回標的にし、攻撃を仕掛けてきた。

 

ガザ地区北部で87人が死亡

 

ガザ地区北部の町、ベイト・ラヒヤでは10月19日から、イスラエル軍の激しい空爆などが行われ、数多くのパレスチナ人が殺害された。

 

ガザ地区の保健当局は10月20日、これらのイスラエル軍の攻撃により、少なくとも87人が瓦礫の下で死亡または行方不明になり、40人以上が負傷したと明らかにした。

 

またフランス政府は、11月4日から7日までパリで開催予定の海軍防衛見本市「ユーロナバル・サロン」への、イスラエル企業の参加を禁止した。

 

この決定はフランスのマクロン大統領が下したとみられ、イスラエルのカッツ外相は反発。「法的・外交的措置をとる」と明らかにした。(了)

 

出典元:The Guardian:Middle East crisis live: explosions in Beirut after Israeli warning of imminent strikes(10/20)

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel launches new wave of air strikes on southern Beirut(10/20)

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