6人の女性たちが「ブルーオリジン」のロケットで宇宙へ、14日に打ち上げ予定

「ブルーオリジン」のロケットが、アメリカから14日に打ち上げられる予定で、6人の女性たちが宇宙へ向かうという。
さまざまな経歴の女性が搭乗
ジェフ・ベゾス氏が設立した宇宙航空企業「ブルーオリジン」のロケット「ニューシェパード」が14日、テキサス州ヴァンホーンの北にある発射場から打ち上げられる予定となっている。
今回、ロケットに搭乗するのは全員女性。ベトナム人女性初の宇宙飛行士となる公民権活動家のアマンダ・グエン氏、CBSモーニングズの共同司会者であるゲイル・キング氏、ポップスターのケイティ・ペリー氏、映画プロデューサーのケリアンヌ・フリン氏、起業家で元NASAのロケット科学者であるアイシャ・ボウ氏だ。
そしてベゾス氏の婚約者であり、ジャーナリストで慈善家でもあるローレン・サンチェス氏も搭乗するという。
6人の女性たちは、往復11分間の弾道飛行を行い、国際的に認められた宇宙の境界「カーマンライン」のある、高度100kmを目指すそうだ。
The NS-31 crew is certified ‘ready to fly to space’ by CrewMember 7 Sarah Knights. The launch window opens tomorrow at 8:30 a.m. CDT / 13:30 UTC.
You can watch the live webcast here tomorrow at 7 a.m. CDT, hosted by Charissa Thompson, Kristin Fisher, and Ariane Cornell. pic.twitter.com/auKPJvtSl3
— Blue Origin (@blueorigin) April 14, 2025
ヘアメイクを施し宇宙へ
6人の女性たちは雑誌「エル」の撮影で、新しい宇宙服姿を披露。また彼女たちは、ヘアメイクを施した状態で宇宙に行くという。
このように着飾ることについて、サンチェス氏は「飛行前に華やかに着飾らない人がいるだろうか?」と疑問を呈し、ペリー氏も「宇宙はついに華やか(グラマー)になる」と述べたそうだ。一方、キング氏は雑誌のインタビューで次のように述べている。
「不安はたくさんありました。今でもそうですが、同時に恐怖と興奮を感じるのは、とても興味深いことだと思います。出産以来、こんな気持ちになったことはありません」
🔁 NS-31 liftoff! pic.twitter.com/NOfQebatsC
— Blue Origin (@blueorigin) April 14, 2025
✨ Weightless and limitless. pic.twitter.com/GQgHd0aw7i
— Blue Origin (@blueorigin) April 14, 2025
「スペースX」と熾烈な争い
ベゾス氏は、商業宇宙打ち上げビジネスで、「スペースX」のイーロン・マスク氏と熾烈な争いを繰り広げている。
「スペースX」のファルコン9シリーズのロケットは469回打ち上げられている一方、「ブルーオリジン」のニューシェパードロケットの打ち上げ成功回数はわずか31回、そのうち11回は有人弾道飛行になるという。
また「ブルーオリジン」は今年初め、フロリダ州ケープカナベラルから、より大型の再使用型ロケット「ニュー・グレン」を打ち上げ、成功している。(了)
出典元:The Guardian:Lauren Sanchez’s all-female space flight is about to blast off – and will challenge Elon Musk’s SpaceX(4/13)