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マクロン大統領の蝋人形、活動家により美術館から盗まれてしまう【動画】

マクロン大統領の蝋人形、活動家により美術館から盗まれてしまう【動画】
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フランスのマクロン大統領の蝋人形が、美術館から盗まれ、その様子が撮影された。

 

「グリーンピース」の活動家らが盗む

 

その蝋人形はパリにあるGrevin美術館に飾られていたのだが、先日、国際環境NGO「グリーンピース」の活動家らによって、盗まれたという。

 

「グリーンピース」の活動家らは、観光客を装って美術館に入り、職員に変装してマクロン大統領の蝋人形を毛布で覆い、非常口から持ち出したそうだ。

 

蝋人形はその後、ロシア大使館前に現れ、活動家らが、ウクライナ侵攻以降もロシアと取引を続けるフランス企業に対するマクロン大統領の態度を非難した。

 

ロシアから輸入を継続

 

「グリーンピース・フランス」の代表、Jean-Francois Julliard氏によれば、フランス政府はウクライナを支援しながら、フランス企業によるロシアからのガスと肥料の輸入継続を認め、「裏表の行動」をとっているという。

 

Julliard氏は、マクロン大統領が「裏表の言説を体現している」とし、ヨーロッパの首脳の中でロシア企業との貿易契約を「最初に終了するべきだ」と主張した。

 

エネルギー・クリーンエア研究センター(CREA)によると、ロシアは2022年にウクライナへの本格的な侵攻が始まって以来、化石燃料輸出で8830億ユーロ(約140兆円)以上の収益を上げているという。

 

しかもその利益のうち、最大の2090億ユーロ(約34兆円)は制裁をしているはずのEU加盟国からのもので、そのうち179億ユーロ(約3兆円)がフランスからの利益とされている。

 

ロシアの推計では、ヨーロッパへの天然ガスの輸出は、2024年に最大20%増加し、液化天然ガス(LNG)の輸出は過去最高水準に達する見込みになるそうだ。

 

またCREAによると現在、ロシアのLNG輸出の半分はEU向けだという。

 

マクロン大統領の蝋人形は4万ユーロ(約650万円)相当とされ、まだ逮捕者は出ておらず、蝋人形も回収されていない。(了)

 

出典元:BBC:Macron waxwork stolen from French museum by activists(6/3)

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