イスラエル軍によるガザ地区への激しい攻撃で、75人のパレスチナ人が死亡

イスラエル軍は6月7日にも、ガザ地区で虐殺を繰り広げており、数多くのパレスチナ人が殺害された。
北部のガザ市では空爆で15人が死亡
ガザ地区の医療関係者によれば、北部の町、Jabalia al-Baladにある住宅へのイスラエル軍の空爆で、パレスチナ人5人が死亡、30人が負傷したという。
北部ガザ市にあるサブラ地区でも、イスラエル軍が建物を空爆。これにより少なくとも15人のパレスチナ人が殺害され、50人が負傷した。
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ガザ地区中部のヌセイラトでも、住宅がイスラエル軍の空爆を受け、少なくとも2人が死亡、数人が負傷。
またガザ地区南部のハンユニス北部にある避難民用テントも、イスラエル軍の攻撃を受け、パレスチナ人2人が死亡した。
さらにイスラエル軍は、「ガザ人道財団」の配給所付近にいたパレスチナ人に発砲。少なくとも8人のパレスチナ人を殺害したそうだ。これにより配給所付近で殺された人数が、118人となった、
ガザ地区の病院関係者によれば、6月7日の夜明け以降、ガザ地区全域への攻撃で、少なくとも75人のパレスチナ人が死亡したという。
南部のハンユニスにあるナセル病院には33体の遺体、中部のDeir el-Balahにあるアル・アクサ病院には6体の遺体、北部ガザ市のアル・シファ病院とアル・アフリ・アラブ病院には36体の遺体が搬送されたと言われている。
「アルカイダ」がトランプ政権を脅迫
一方、イスラエルとアメリカが支援する「ガザ人道財団」は6月4日から配給所を閉鎖しており、現在も支援物資の配布をしていない。
「ガザ人道財団」は6月7日、「ハマス」が同財団の活動に対して「直接的な脅迫」を行ったため、援助物資を配布できないと述べたそうだ。
またガザ地区南部のラファでは、「ハマス」に拉致されたタイ国籍の男性、Nattapong Pintaさんの遺体が、イスラエル軍によって回収され、タイ政府に伝えられた。
農業労働者のNattapong Pintaさんは、2023年10月7日に「ハマス」によって拉致され、タイ国籍の最後の人質となっていた。タイ外務省の報道官は、国民の死亡が確認されたことに「深い悲しみ」を表明したという。
ガザ地区では、イスラエル軍による封鎖で、鉄分のサプリメントや妊婦用ビタミン剤といった基本的な医療用品が、店頭や診療所から既に姿を消しており、これまでの80日間で300件以上の流産が記録されている。
国際テロ組織「アルカイダ」のイエメン支部の指導者、Saad bin Atef al-Awlaki氏はビデオメッセージで、イスラエルによるガザへの攻撃をめぐり、ドナルド・トランプ大統領とイーロン・マスク氏などを脅迫した。
al-Awlaki氏の30分間のビデオメッセージには、トランプ大統領とマスク氏に加え、J・D・バンス副大統領、マルコ・ルビオ国務長官、ピート・ヘグセス国防長官の姿も映っていたという。
またal-Awlaki氏は、一匹狼の暗殺者に対して、ガザ地区を壊滅させた責任を巡り、エジプトやヨルダン、湾岸アラブ諸国の指導者を暗殺するよう呼びかけた。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel commits ‘massacre’ in Gaza City, 75 killed across the Strip(6/7)