Switch news

知っておきたい世界のニュース

英警察、「パレスチナ・アクション」の支持者、20人以上を逮捕

英警察、「パレスチナ・アクション」の支持者、20人以上を逮捕
X_Al Jazeera English

イギリスで、ある親パレスチナ団体が活動禁止に追い込まれたことを受け、抗議活動が行われ、数多くの支持者が警察に拘束された。

 

「テロ法」に基づき活動禁止

 

その団体とは、「パレスチナ・アクション」だ。この活動家らは先日、イングランド南部の空軍基地に侵入。2機の航空機に赤い塗料を吹き付けた。

 

イギリス政府は、2000年に施行された「テロリズム法」に基づき「パレスチナ・アクション」を活動禁止にすることを決定。禁止令は7月3日に議会を通過し、裁判所も異議申し立てを却下した。

 

しかし7月5日には、ロンドンで「パレスチナ・アクション」を支持する人々が抗議活動を実施。参加者らは、取り締まる警察官に対し、「ロンドン警視庁、あんたらはシオニスト国家の傀儡だ」と叫び声を上げたという。

 

その後、ロンドン警視庁は29人を逮捕したと明らかにした。拘束された人の中には、司祭1人と医療従事者数名が含まれていたそうだ。

 

言論の自由への侵害と非難

 

警察は7月4日、深夜に発効した禁止令以降、「パレスチナ・アクション」への支持を表明することは犯罪になると警告。「これには、シュプレヒコール、衣服の着用、旗、標識、ロゴなどの物品の掲示も含まれる」と説明していた。

 

また専門家によれば、2000年テロリズム法第13条に基づき、「パレスチナ・アクション」を支持するプラカードを掲げると、最長6カ月の懲役刑に処せられる可能性があるという。

 

さらに「パレスチナ・アクション」の会員または支持者であることは、最長14年の懲役刑に処せられる可能性があるそうだ。

 

「パレスチナ・アクション」側は、この禁止措置を言論の自由への侵害として非難している。

 

また独立団体「CAGEインターナショナル」のAnas Mustapha氏も、イギリス政府の措置は「危険な前例」を作ると非難。次のように述べた。

 

「これは、法的制約なしに、不快とみなすあらゆる抗議活動を標的とする白紙委任状(自由)を、国家に与えるものです。さらに、これはイギリス社会の民主主義の象徴とされてきた、抗議する基本的権利の侵害を象徴するものです」(了)

 

出典元:Aljazeera:Supporters of banned Palestine Action group arrested at London protest(7/5)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top