ガザ地区でイスラエル軍の攻撃により92人が死亡、6人が餓死

イスラエル軍は8月3日も、ガザ地区で数多くのパレスチナ人を殺害しており、また飢えによる死者も増えている。
赤十字の職員も殺害
ガザ地区の医療関係者によれば、8月3日には全域で、イスラエル軍の攻撃により、92人のパレスチナ人が殺害されたという。
このうち56人が、支援物資の配給所付近で、イスラエル兵などに銃撃され、死亡したとされている。
またガザ地区南部のハンユニスでは、赤十字の職員もイスラエル軍の攻撃により、殺された。
亡くなった赤十字の職員は、Omar Mansour Isleemさんで、彼は赤新月社(PRCS)のマークが明確に示された建物の中で仕事に従事していたという。国際赤十字はSNSで、次のように非難した。
「この21カ月に及ぶ紛争で、赤新月社(PRCS)の多くのスタッフやボランティア、そして他の救急隊員が殺されたり、負傷したりするのは、常軌を逸している。人道支援を行っている職員は、決して攻撃されてはならない」
We are appalled to learn that last night @PalestineRCS staff member, Omar Mansour Isleem, was killed and two others were injured at the PRCS headquarters in Khan Younis. pic.twitter.com/wpUHrpLQXJ
— ICRC in Israel & OT (@ICRC_ilot) August 3, 2025
6人のパレスチナ人が栄養失調で死亡
またガザ地区の保健当局によれば、8月3日には、さらに6人のパレスチナ人が栄養失調や飢餓で亡くなり、合計で93人の子供を含む、175人が飢えにより死亡したという。
ガザ地区のメディア局は、いまだに2万2000台の人道物資を積んだトラックが、イスラエル軍によって故意に、ガザ地区へ入るのを阻止されていると非難した。
同局は、これが完全な戦争犯罪だとし、「手遅れになる前」に国境検問所を開き、無条件にトラックによる支援物資の搬入を認めるよう求めた。
「ガザ地区でジェノサイドは起きていない」
このような状況の中でも、イスラエルのエネルギー大臣であるEli Cohen氏は、イスラエル国民に向かい、「ガザ地区でジェノサイドは起きていない」と主張。SNSに次のように投稿した。
「自分の国がガザ地区でジェノサイドを犯していると主張するイスラエルの人々は、あからさまな嘘をつき、現実を歪め、神聖な仕事をしている英雄的な兵士の顔に、唾を吐きかけている。我々は、ハマスに降伏するわけにはいかない。これが、イスラエルの人々が恐怖なく暮らしていける唯一の道だ」
しかしイスラエルのメディア「Channel 13」が最近行った世論調査では、62%のイスラエル人がガザ地区での戦闘の終結及び、人質の交換・解放に賛成しているという。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel kills 92 in Gaza amid rising starvation deaths(8/3)