ドアを押さえるのに使っていた隕石、価値が1000万円と判明し所有者もびっくり
長い間、家にあった22.5ポンド(約10kg)の重さの隕石が、実は非常に貴重なものだとわかり、注目を集めている。
1930年代に落下した隕石
その隕石の所有者はアメリカ、ミシガン州に住む匿名の男性で、彼はそれを30年間もドアを押さえるのに使っていたという。
もっとも所有者の男性は、その石を隕石だと理解はしていたらしい。というのも彼は、1988年にある農家からEdmoreにある土地を買おうとしていた時に、石の説明を受けていたからだ。
当時、農家は男性に、その隕石が1930年代に落下したものだと伝え、自分が父親と一緒にクレーターから、暖かい状態のまま掘り出したものだと語っていたという。
$100,000 meteorite used as doorstop on Michigan farm for decades. 😮 https://t.co/7QX2p7daTW
— Traci Marcero (@TraciMarcero) October 4, 2018
価値に全く気づかず
それから数年後、男性がその土地に移り住み、隕石を手にすることになったのだが、彼はその価値が全くわからなかったそうだ。
そのため長年、ドアを押さえるのに使ったり、時には学校で子供たちに見せ、教えるために利用したりしてきたとか。
ところが今年になって、隕石を探したり、売ったりしているミシガン州の住人と知り合うことに。
そして自分が持っている隕石が、一体どのくらいの価値があるか尋ねたという。
同州で6番目に大きな隕石
隕石を見せられたミシガン州の住人は、その後セントラル・ミシガン大学の地質学の専門家である、Mona Sirbescu教授へと連絡。この奇妙な形をした隕石の分析が行われたそうだ。
その結果、隕石には88.5%の鉄と11.5%のニッケルが含まれていることが判明。しかもこれがミシガン州で発見された隕石の中でも6番目に大きく、その価値が10万ドル(約1130万円)になると教えられたという。
セントラル・ミシガン大学のSirbescu教授も「私はすぐに、それが特別なものであると言うことができました。それは私が生涯得たものの中でも、非常に価値のある標本なのです、金額的にも、そして科学的にも」と語っている。
今後、この隕石の一部はワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館に送られる予定で、同博物館やメイン州の鉱物博物館も、隕石の購入を検討しているそうだ。(了)
出典元:NYPost:Man discovers rock used as doorstop is meteorite worth $100K(10/5)
出典元:Detroit Free Press:Michigan man’s meteorite worth $100,000 was used as doorstop for years(10/5)